坐骨神経痛かはたまたロングライドの疲れか,腰に鈍痛を覚えたので自転車トレーニングは休むことにした。カミさんは午後からウォーキングで近所の桜を見に行くという。それならば筑波山麓の北条大池の桜を見に行こうと誘って出掛けた。
途中でカミさんは「そうだ思い出した,埼玉の権現堂とやらの桜も一度見てみたい。」というので,携帯電話やらカーナビで検索した。権現堂堤というのがヒットした。埼玉県幸手市にあり50kmほどのところと分かった。それでハンドルを幸手に向けて切った。
到着すると平日にも拘わらず渋滞があって駐車場は満杯に近い。幸手桜まつりが開催中であった。権現堂堤は昭和初期に廃川になった権現堂川の堤で昭和24年に桜が植栽されたそうだ。850mほどの堤の両側に桜が植えられ,堤の下に植えられた観賞用の菜の花とのコントラストが美しい桜の名所のようだ。
なるほど菜の花の黄色と桜の淡いピンクが美しい。これで空が青く晴れ渡れば申し分ない。
堤を歩くと桜のトンネルだ。2年前の角館の桧木内川を思い出す。堤の下には露店が出ているが騒々しさは無い。菜の花が途切れると,まだ,水仙が咲き残っていた。
中川(東京の中川の源流)を渡ると大噴水があって30分ごとに吹き出していた。始めはショボイ噴水だったがその内に空高く吹き出して驚いた。中川の河原にはイカルチドリが忙しそうに餌をチョコチョコと探し回っているのを見た。
桜と菜の花のコラボレーションを堪能した後に,ここから古河が近くなので桃の花を見に行くことにした。
古河総合公園は一昨年,三連勝クラブ・シニアチームのツーリングで桃まつりの時期に訪れたことがあるが,カミさんは初めてだ。正面入口には,世界の主要な文化景観の保護と管理を目的とした顕著な活勤に対してその功績を称えることを目的としている,メリナ・メルクーリ国際賞を受賞した記念碑が建っている。前に訪れたときは正面から入らなかったので気がつかなかった。
園内には桃林の他にいくつかの池や古民家園もある。桜も見頃を迎えていた。桃まつりは4月8日で終わったようだが,なかなかの人出だ。
まずはソフトクリームを食べてから桃を見に歩き始めた。花より団子である。白い寒白と桃色の矢口やより赤い黒川矢口が園内に咲いている。
古民家は岩井(現坂東市)の旧中山家住宅(1674年建築か)と金砂郷村の旧飛田家住宅(18世紀前半か)を移築したものだ。中山家と言えば,三日前に訪ねた岩井の江戸彼岸桜の観喜寺の観音堂と観音菩薩像を寄進した,あの中山家である。
民家園内には海棠(ハナカイドウ)が一本植えられていた。公園の正面入口に戻ってみると真っ赤に咲いた木瓜(ボケ)が淡い桜に映えていた。