12月 102022
 

12月10日に千葉市のTIPSTAR DOME CHIBA(千葉JPFドーム)での千葉サイクルクラブ主催のタイムトライアル大会に参加してきた。

Chiba outlook

2021年5月に竣工したこの250m板張りバンクの競輪場は初めての走行体験だ。バンクの最大斜度は42.5度と伊豆ベロドローム(45度)よりは少し緩やかだ。ここではオリンピック種目である「ケイリン」と公営競技の「競輪」を組み合わせた競輪の競走種目である250競走( PIST6)が開催される。バンクの内側のアリーナにはFood Truckなるキッチンカーがあり観客はアリーナの設置されたソファで飲食しながらでも競技が観戦できるシステムだ。

Chiba pit

タイムトライアル大会のゲストには競輪の深谷,新田選手とBMXの長迫選手が招かれていた。

Chiba guests

招集のために必要だとゼッケン番号が記されたリストバンドが渡された。これを退場まで着けていなければならなかった。今回の参加料は5,500円で当日の受付でカード払いというシステムだった。

Chiba numring

競技は200mFTT(ハロン)から始まった。これには35人が出場した。本人は一生懸命に走っているつもりだが動画(B西さん提供)を見ると情けない。記録を見ると14″791だった。200mFTT は7月のCSCベロドロームでの記録と比べれば1/100秒レベルでの違いだ。いつも記録を測っている333mバンクのグリーンドーム前橋のようにはいかず,250mバンクへの不慣れさがある(という言い訳をしておこう)。

Chiba Go200mFTT Chiba 218 200mTT

ハロン競技が終わると深谷選手のデモ走行・新田選手の解説で200mハロンの走り方が紹介された。キモは壁際のライン取りという。ホームとバックの直線部分と第1,2センター部は平坦となっており,センターの前後は上昇と下降とに傾斜している。上昇部では踏み込み下行部では足を休めるという走り方が解説された。そして,250バンクでのハロンの駆け下ろしは最終回の2センターからではなくて,続くホームの直線も壁際を走って最後の1コーナー入り口のゴールライン付近から真っ直ぐに2センターに引かれたスタートラインを目指す,ということだ。これには驚きだ。自分は最後の2センターからかけ下ろしていたが,この走り方なら現在の自分のパワーを持ってしても到底距離がたりないだろう。デモを見ていると易々と走っているが,自分は怖くてバンクの上の壁までは上がれていない。ブルーラインの上までくらいがせいぜいだ。これはなんとかしなくていけないなぁ。

Chiba FLdemo

次の種目の3kmIP(個人追い抜き)は女子のためのものであった。しかし,参加が確定した後で主催者にメールして,後期高齢者であるという理由から,本来の男子の4kmIPから種目変更してもらった。女子2名を含めて6人出場しての3kmIPは5’13”293という自己ワースト記録を打ち立ててしまった。3kmIPは2004年から12回走っているが5分をオーバーしたのは初めてだ。スタートして折り返しの距離にまで行かないうちに女子選手に前半で追い抜かれるという始末だった。この追い抜かれた時点で3kmIPは無謀だったと気がついたがDNFというぶざまは晒したくないのでなんとかペダルを回し続けた。這々の体でゴールしたが,今後,シニアの正式(?)種目の2kmIPを続けていくには相当に地脚を作り直さねば…。

ここでも言い訳をすれば,こうなる。2ヶ月前に1日だが微熱(37℃;平熱は36.5℃)があり,それとともに気管支喘息のような症状がはじまった。これまでにCOVID-19ワクチンは4回の接種を済ませている。倦怠感・嗅覚・味覚障害などはなかったし,COVID-19の抗原検査をやってみても陰性だった。で,耳鼻科で気管支拡張吸入剤・去痰剤・抗炎症剤を2週間分処方してもらった。しかし症状は1ヶ月経っても改善しなかった。その間にも少しづつバイクトレーニングはしたが,新たに胸の痛み(心臓の痛み?)が出るようになった。心拍数が上がり(150bpmくらい)呼吸が苦しくなると胸骨のあたりで胸がキリキリと痛むようになってトレーニングパフォーマンスが低下した。ネットサーフィンで情報を集めると,新型コロナの後遺症に似た自己免疫性自律神経節障害(AAG)が出てきた。高血圧・高コレステロール治療に通院しているドクターに相談したが,自律神経系の障害の話は出なかった。

今回はトライアル前にローラーで徐々に心拍数を上げるようなウォーミングアップが功を奏したのか,走行中に胸が痛くなるということはなかった。

(その後の経過:2023年1月30日の血液検査の結果で高値のNT-proBNPが出た。NT-proBNP(N-terminal pro-brain natriuretic peptide)は心臓に関連する物質で,心不全の診断や評価に使用されるマーカーということだ。BNPとは脳由来のナトリウム利尿ペプチドの一部で,心室の圧力と拡張の増加に応じで分泌されるそうだ。心不全の患者ではBNPが増加して,その分解産物のNT -proBNPも増加するという。自分のこの値は214を示していた。この値が400以上になると要注意で,高血圧,不整脈,弁膜症,心筋梗塞が疑われる,と医師の説明を受けた。3月27日に胸(肺)のCTスキャン,心電図と心エコー検査を受けた。CT検査では肺には異常は認められなかった。心電図では不整脈などの異常は検出されなかった。そして,心エコー検査でも弁膜症・心筋梗塞を疑わせる結果も検出されなかった。ということで依然として経過観察ということになっている)

Chiba GoGo3kmIPChiba 218 3kmTT

チームスプリントの第1走者の走りに相当する,250mTT(タイムトライアル)には34人が出場した。初めて記録が残ることになったタイムは26”255であった。なんてこったぁ,今日のゲストの長迫選手はこれを17秒そこそこで走るというじゃないか。

Chiba 218 250mTT

1km/500mタイムトライアルまでの待ち時間を使って再びゲストの深谷選手によるプロ選手のトレーニング方法の一つのモーターバイク誘導のデモが披露された。時速70kmにならんとするスピードも易々とこなしているように見える。自分なら50km/hで1周も走れないだろう。

Chiba motorbikeguide

最後の種目の500mTTには7人出場した。これも男子の1kmTTから種目変更をしてもらったものだ。「今年の500mTTはこれが最後だ」と全力を振り絞ってスタートしたもの,記録は45”793に留まった。伊豆ベロドロームでの成績より1秒半ほど良かったが,333mバンクのグリーンドーム前橋での記録よりは1秒あまり悪いタイムだ。250バンクでは今回を含めて2回しか走ってないがこんなものか。

Chiba 218 500mTT

参加記念品にはゲストがサインしたサコッシュが渡された。が,私のものは誰がサインしたのか,残念ながら,読めない。友人の記念品のサインから判定すると深谷選手のサインではないかな。

Chiba souvenir Chiba allriders

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