三連勝クラブ・シニアチームの6月行事は,何と,タイムトライアルとアワーレコードだ。クラブ始まって以来のイベントだ。クラブ員に会チョさんからしばしば檄が飛んで参加者を募ったが参加を申し込んだのは18名だ。季節は梅雨と言うことで天候が危ぶまれたが何とか開催にこぎ着けられた。
場所は成田市の下総フレンドリーパーク(下総運動公園)の1周1.5kmのサイクリングコースで,午前中3時間を借り切った。
行事担当者のI田さんは綿密な実施計画を策定してくれて,開催の数日前からやきもきしながらウェザーニュースを見る毎日だった。その甲斐あってか,朝方はときおり小雨が降ったが実施の運びとなった。まずはテントを張ってスタッフの打ち合わせだ。
はやくもローラーでウォーミングアップが始まり,徐々に闘志は高まっていく。
参加者はライダーとスタッフを兼任することになっているので,競技方法と運営方法のブリーフィングが始まった。
配布されたゼッケン(ナンバーカードというご時世だが)を着けると気持ちは否応なしに高ぶり,もうハイの気分で心臓はパクパク状態だ。
9時ちょうどに第1グループの1.5kmタイムトライアル(TT)が1分間隔でスタートした。
ほどなく,始めに出走したライダーがゴールしてきた。後続の第2グループのライダーはタイムが気になる。
走り終わったライダーは監視員(一般入場者に対する)となって交代して,第2グループが出走した。I田さんはDHバーにバトンホィールを着けてのバリバリのTT仕様でスタート。
TTの結果はMさんが一番時計を取った。ロングライドで鍛え,最近の朝練でもゴールスプリントに絡む実力を着けてきたY君がそれに続いた。80歳のT翁のタイムもなかなかだ。
ふたたびライダーと監視員が交代して,2つめのイベントのアワーレコード(HR)が始まった。はてさて,1時間の間に独走でどれだけの距離を走れるだろうか。10秒間隔でスタートして,走行中は前後に5m以上の間隔を取って走行するというルールを申し渡してある。計測は,自分のサイクロメーターで測った距離を自己申告してもらうことにした。
この頃には小雨は止んで,走路は濡れているものの,気温はまだ上がらず比較的良いコンディションとなっていた。
始めの30分までが辛い。スタート地点からはわずかに登っているので,うっかりすると,スピードが落ちてしまうS字カーブだ。
会チョ夫人もきつい登り坂で声援を送る。
スタート地点の手前は,短いが,きつい登りだ。前半はギアを一つ落として登れた。M菱総研から参加してくれたK田さんに,ここが踏ん張りどころだ,と会チョさんが煽り立てる。
しかし,後半になると二つ落とさないと登れなくなった。S名さんは後半から上り坂を意識して攻める戦術に切り替えた。
前のライダーの背中を励みとして坂を攻める。Kさんはクルクルとケイデンスを上げて走る戦術だ。
M浦さんはサイクロメーターを忘れてきたが1時間を走りきるつもりだ。会チョさんも雨でメーターの接点の具合がおかしくなったのか途中で計測不能になった。とにかく走りきるようだ。(後日,心拍計の高度グラフとタイムアップした地点までの距離を試走して測った結果,32.3kmと推測された)
あれれ,ドラフティングは禁止のはずだよT翁ヨ。耳が遠いせいか,はたまた,戦闘的な性格のためかT翁は聞く耳を持たないようだ。まっ,いいか。
だめっ,抜いちゃ駄目,ダメとS井さん。
1時間が経過して各々がメーターを止めて結果を報告する。殆どが30kmを走っているではないか。進境著しい若手のY君がトップだ。
そして,お昼は近くのスーパーで買った280円の格安の弁当だ。雨もすっかり上がり,晴れ間も出てきた芝生の上で歓談しながらの昼食だ。苦しかった1時間も終わってみれば楽しい話の材料だ。年に3,4回はやりたいとか,忘年会の日にやって話題をつくろうなどとヨタ話がでる。
最後に揃って記念撮影。スタッフに徹してくれたT口さん,K村さん,N川さん,会チョ夫人,どうもありがとうございました。そして,ライダーの皆さんお疲れ様でした。次回の目標,朝練のライバルが出来ました。