川治温泉に泊まった帰りに日光の街を散歩した。神橋から日光駅に向かう途中で観音寺の石碑を見つけた。確か,ここは下野三十三観音の第二番札所だったはずだと思い出して坂道を上がって訪ねてみた。
山門の脇には観音堂への案内板があるが,まずは境内を見ることにした。
山門をくぐると鐘楼があり,その脇には石仏が並んでいる。向こうの境内には観音堂が見える。
聖観音を祀っている小さな観音堂だった。
境内は広々としており,本堂の説明板には英文が書かれていた。世界遺産の日光を意識したものだろう。
境内のとっつきに古めかしい建物があった。日光市役所だ。東照宮や輪王寺に合った佇まいだ。
境内からは市街が見渡せる。桜が満開になれば,もっと好い眺めだろう。
山門に戻ってもう一つの観音堂への石段を登った。この先にある観音堂が本来の第二番札所だ。
石段を登りながら振り返ると大谷川,境内と市役所,町並みの眺めがすばらしい。
ほどなく石段は終わり,観音堂が現れた。十一面観音が祀られている,とある。「南無観世音」を唱えた。
後で調べてみたら,輪王寺境内に第四番札所の四本龍寺があることが分かった。そうと知っていれば巡拝出来たのだが。