筑波山の梅祭りに出かけた。ちょっと早いが9時前に自宅を出発した。が,これが正解であった。もう少し遅かったら駐車場に入る渋滞に巻き込まれるところであった。紅梅は満開,白梅は7分咲きという看板だった。花粉症で鼻が詰まっているので,梅の香も漂ってこない。
今ひとつの梅林にカミさんも満足していない。まぁ,久しぶりだからと筑波山神社に詣でることにした。西参道の途中には坂東三十三札所第二十五番の大御堂がある。カミさんは不満だが,ちょいと立ち寄った。
筑波山神社は登山者で賑わっている。TX(つくばエクスプレス)の影響だろうか。東京から電車,バス,ケーブルカーで簡単に頂上に立つことができる日本百名山である。深田久弥が生きていて,百名山の改訂をするとしたら取り除くだろうか?
なにやら下の方が騒がしいので,山門に降りてみるとガマの油売りの口上である。さぁ,さぁ,御用とお急ぎでない方は。
抜けば玉散る氷の刃。
一枚が二枚,二枚が四枚。
このガマの油を塗れば,押しても引いても切れない。
こんな調子で客を引きつけていく。初めて聞いてみたが,なかなか面白い。ガマの油口上保存会の人たちが伝統芸能して伝えているようだ。女性の油売りも今日ではいるようであった。
ガマの油の口上を楽しんだ後,お昼の時分になったので久しぶりに蕎麦をということになった。この辺りの自転車トレーニングで目を付けていた筑波山麓の蕎麦屋に向かった。曲がりくねった狭い道を入ってようやく見つけた蕎麦屋はいかにもソレ風である。中に入ったが誰もでてこない。メニューをのぞくと倍の値段である。カミさんも止めにした方が良いという意見なので,そぉーと退散した。R125沿いの,いつもの蕎麦屋にまわったが昨年の9月に廃業していた。三度目の正直とばかりに旧新治村の小町の里の蕎麦屋に回った。なんとかありつくことができた。こちらは最近は観光バスが立ち寄るほどの人気が出ている。
医薬品としては作れない(今の工場では)ので,ハンドクリームのようなものではないでしょうか?
ガマの油とは懐かしいですね。昔、子供のころ筑波山へ行ってみた記憶があります。腕にたくさん傷があったことを覚えています。
ところで、その薬はどんなものなんでしょうか。タイガーバームのようなものなんでしょうか。
ガマの油ですか。懐かしいですね。子どもの時分見ましたが、いててっ、とか言って本当に腕の皮膚を切っていました。少なくともそう見えました。
嘘だろうが本当だろうが、芸の域に達すれば大したもんですね。