7月 052009
 

日光には華厳の滝,霧降の滝といった名瀑がある。その霧降高原の一角に隠れ三滝があるという情報をカミさんが探してきた。というわけで昨年の立山のメンバーでこの滝の散策に出かけた。

実は,この日は長野県富士見町の入笠山とその湿原を歩く予定であった。が,JR常磐線の一番電車が車両故障で運休というハプニングに遭ってしまったのだ。そのために新宿からの特急の接続も不可能で日帰りが出来そうもないことをYさんに連絡して,入笠山は止めにして筑波山に来ないかと誘い,予定を変更した。しかし,筑波山は何回も行っているので,カミさんが入笠山とともに候補にしていた霧降隠れ三滝に予定を再変更したのだ。高速自動車道も1000円で走れるので好都合だとの思惑も加担したわけだ。7時ちょっと過ぎにつくばエクスプレスが到着し,常磐道,北関東道,東北道,日光道と走って10時前に霧降の滝駐車場に着いた。

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良く整備された道を,すぐ脇の旧霧降高原有料道路を走るクルマの音を聞きながら歩いて行く。やがて,下り階段にであった。しかし,蹴上げをつくる丸太は残っているものの踏面の土はすっかり流れてしまっている。蹴上げの丸太に足を引っかけないように苦労しながら降りると沢が待っていた。この沢に沿って歩き,沢を渡り,丸木橋をおっかなびっくりで渡っていく。水音とウグイスの声が奏でるハーモニーの小径はまことに気持ちが良い。都内のオフィスに勤めるYさんはすっかりリラックスしている,が息はちょっと上がっているようだ。

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カミさんとYさんがコアジサイと勝手に名付けた花が辺り一面にみられ,瓶洗いブラシのような花が道端に咲いている。帰宅して図鑑を見たら,本当にコアジサイのようだ。ブラシのようなハナはアカショウマらしいゾ。

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歩道をちょっと脇に入ってみると2つの沢の合流点だった。右の沢の木々の合間にはどうやら丁字の滝があるようだ。少し先で道標を見つけて,左の沢を渡ると丁字の滝があった。あたりに丁字(クローブ)の樹があるのか,それとも,滝がTの字をしているのかと3人で頭をひねるが分からない。滝はなかなかのものである。

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元に戻り歩を進めていくと沢に降りる小径があった。沢にジャブジャブと入るように進むと,目の前に玉簾の滝が出てきた。夏の盛りの渇水期には文字通りの玉簾の様相が見られるという。本道をすすむと観瀑台があったが,ここからでは十分な滝見ができない。

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次の滝は「まつくら」か「真っ暗」の滝なのかとカミさんとYさんが話している。とちょっと胸突き八丁の急坂に出会う。やがて,広々とした河原にでて,沢を渡ると「マックラ」の滝だった。樹木がうっそうとしたなかの滝の光景を予想したが,そうでも無かった。隠れ三滝のなかでは最大の滝だった。水しぶきでしっとりと濡れてしまいそうな豊かな水量の滝だ。

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このあとはさっきの広い河原にもどり昼食を取った。ドリップコーヒーを淹れた後は,霧降高原の事業用道路を歩いて出発点に戻ることにした。天気予報通りに雨が降ってきたが,傘で十分であった。のんびり,のんびりと歩いて霧降の滝駐車場に戻ってきたら,出発してから3時間半ほどの時間が経っていた。歩いた距離は6.5キロであった。

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このあとはクルマでニッコウキスゲを見に霧降高原のキスゲ平に行った。リフトを一基のりながら足元のニッコウキスゲの群落を眺めた。第1リフト終点はすでに,霧が深くなっていたので,お約束のソフトクリームを食べた後は徒歩で駐車場にもどった。このあたりのキスゲはちょっと盛りを過ぎていたようでした。

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駐車場に着いたら土砂降りの雨に見舞われた。

そしてこの後,驚くことが起こった。日光ハイキングのお約束になったような温泉での話だ。日光霧降の大江戸温泉物語に入っていくクルマも無いことから,ここは敬遠して清滝のいつものやしおの湯に行った。ちょっと混んでいるのは何時ものことだったが,湯上がり後にカミさんたちを15分近く待ってようやく出てきたカミさんが,孫に会ったというではないか。何と言うことか,宇都宮郊外に住んでいる息子たちも,大笹牧場にいった帰りに立ち寄ったという。こんなこともあるんだね〜,と息子夫婦と孫2人で夕食を共にすることになった。

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ハプニングで始まりハプニングで終わる一日であった。

  5 Responses to “霧降隠れ三滝”

  1. 寝袋は、wild-1というアウトドア用品のお店で買いました。
    wild-1のオリジナル商品です。
    封筒型のフィールズフィールズ#2というヤツを買いました。
    テントも欲しくなったけど、まずは子供がキャンプをおもしろがったらということで・・・

  2. 息子さん,そうだったっけ? 鳴虫山のアカヤシオとサクラはきれいでしたね。
    寝袋,どんなヤツかな? ジョイホンあたりに売っているようなものか,それともアウトドア-専門店での本格的な山用の?

  3. やしおの湯、鳴虫山の時に行っていると思います。
    アウトドア、まずはディキャンプあたりからと思っていたのですが、
    今年の夏休みは、テントを借りて実行するようです。
    寝袋くらいは買うかな・・・

  4. 森を歩こうさん,ポアロ探偵同様に灰色の脳細胞は健在のようですね。息子たちとは行ってないと記憶してますが,彼らはやしおの湯を確かに知っています。九州時代にキャンプ,登山などアウトドア—に染めたことはありますが,彼らの現在はクルマでのアウトドアーの様です。自分の足を使ってのアウトドア—は子どもがもう少し大きくなると実現できるかも。それまではジジババは健脚でいなくっちゃ!

  5. へエーっ、すごい偶然ですね。関東の一点でお孫さんに会うとは。
    うーん、しかし探偵「森を歩こう」としては、何らかの必然性があるのではないかと探ってみたくなる。やしおの湯というところはお互いに知っていた。息子は親の遺伝により、自然散策好きで、温泉も好きだ。などなど。

    しかし、予期せぬ出会いに、二人ともすっかりおじいさん、おばあさんになってしまいましたね。

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