5月 222010
 

2度目の糸魚川ファストランに参加した。メンバーのMSさんから写真(撮影日付の入ってないもの)を提供していただけたのでブログの内容も華やかになった。今回は,定年退職後の自由時間故に,メンバーと我孫子からレンタカーで一緒に八王子に向かうことが出来た。

RIMG0001

前泊するホテルでの前夜祭ではしこたま飲んで食った。9時前に就寝したが,ホテルのフロンからの「マッサージを頼みましたか?」という電話で起こされてしまった。翌朝,メンバーの全員にこの電話が行っていたことが分かった。ホテルの意図的なマッサージ想起作戦だったのだろうか。不愉快このうえないが,まあ昨年のように睡眠時間ゼロでは無かったので良しとするか。

前泊のホテル RIMG0005

昨年の結果が評価されたのであろう,今回は昨年のリタイヤ組は4時前のスタートで完走組は5時00〜05分の出発であった。自分のスタート時,すでに空は明るくなっており前照灯を点けることもなかった。

いよいよスタート

一緒にスタートしたメンバーのIさんを引いて大垂水峠を攻めた。アップダウンが連続するこの区間は,登りは自分がIさんを引いて,下りはIさんが引くというパターンで行った。昨年同様に押さえた積もりであったが,何故かからだが重い。Iさんのプレッシャーを背中に感じながら進んでいく。そうこうする内に5月のハイキングで降り立った鳥沢駅前を通過して大月に向かう。が,大月の手前でコースを間違えてバイパスに入ってしまった。その割には合流したライダーは先の顔ぶれだったから本来のコースとは距離も変わりないようだ。第1チェックポイントはほば昨年並のタイムだった。しかし,疲れ具合はこれから先を考えるとちょっと心配だ。ポカリを飲んでバナナとチョコを食べて,持参したパワーバー(カロリーを取るためとは言え,不味い)を口にして笹子トンネルに突入した。

CP1笹子

嬉しいことに甲府の街は,昨年とは逆の,追い風で50km/h近くのスピードで飛ばせた。でも,立体交差の下道では総て赤信号で停められた。40km/hオーバーで走り,信号で停められと,まるでインターバルトレーニングの態であった。甲府を外れる辺りで,列車の先頭の機関車役が疲れてきてスピードが落ちてきた。平均時速が25km/hを割ってきたので,この調子では12時間を切れそうもないと判断して,先頭に出た。このスピードアップでIさんが切れてしまった。非情だがIさんを置き去りにして第2チェックポイントに向かった。

第2チェックポイントの到着タイムは昨年よりも早かった。この調子でなんとか12時間を切れそうだと,ちょっと安心しておにぎりと稲荷寿司を食べてドリンクを補充した。

CP2 NEWまるの屋

昨年は富士見峠のダラダラ登りが向かい風で15km/hも行かずで難儀したが,今年は追い風で20km/hは出ている。下りも35km/hは楽勝だった。ますます,12時間切りが確実になってきた。

富士見峠

丁度の脚のあった列車の尻に付いて行ったら諏訪神社のクランクコースをバイパスしてしまった。途中に見えた鳥居に向かって合掌し道中の無事を祈りながら走った。諏訪湖畔はこれまた追い風気味で列車は快調にかっ飛んでいく。

諏訪湖

いよいよ塩尻峠に向かう地点で列車の機関車役は左折して急坂のショートカットコースに入って行った。自分のギアは38×23Tが一番軽いギアである。足こそ着きはしなかったが,筆舌に尽くしがたいほどの劇坂であった。どこまで続くのかと呪いの言葉を吐きながら塩尻峠を登り詰めた。

最後の峠

ようやく第3チェックポイントの小坂田公園に到着した。ここでサポートカーに出会い,自前の補給食を受け取ることができた。おにぎり,いなり寿司,バナナとパワーバーとミニ羊羹を摂って峠の下りコースをかっ飛んだ。

CP3 小坂田公園 サポート部隊

下り切って出会った高出交差点で乾いた唇にリップクリームを塗った。このときにポケットからアームカバーがこぼれ落ちたことはゴールしてから気がついた。松本の街中は道路は狭くクルマが多い。列車はクルマの脇をすり抜けて前進していく。突然,ガシャンと言う音が自分の直前で聞こえた。前を走っていた女性ライダーが左折して来たクルマに巻き込まれるという事故が起きてしまった。そこで我々は救急車,警察そしてイベント事務局に連絡して,しばしその場に留まった。3人の内の一人が,3人居ることもないので自分が面倒見るから先行してしてくれ,と言ってくれた。事故を起こした女性が心配だったが,面倒を見てくれるというライダーに感謝してペダルにシューズを嵌めた。

次の第4チェックポイントまでは75kmの長丁場だ。昨年はここで一人旅になり,途中のコンビニでは固形食も摂れないほど疲労していてかろうじてドリンクで凌いだ苦い体験が蘇った。今年は風はフォローで,おまけに,脚のあった列車に乗っている。いい調子で進んだ列車だったが大町を前にして鈍行スピードになってしまった。やむなく先頭に出ると,何人かが付いてきた。大町では昨年の夏に燕岳から北アルプスの表銀座コースを縦走しようとして雨で断念した常念岳がくっきりと望めた。昨年はクルマでここまで来たが今日は自転車で来たぞ〜,と常念岳に向かってつぶやいた。大町の街並みをすぎて木崎湖の入ろうとする時に,列車は推奨コースを外れて湖畔の直ぐ脇を走るコースに進入した。どうやら,機関車役はこの糸魚川ファストランのベテランのようだ。やがて本来のコースに戻り,青木湖を望みながらトンネルに入っていった。

さぁ、大町だ

トンネルを抜けてしばらく走ると白馬の街に入った。辛かった長丁場は最後の第4チェックポイントに着いて一段落した。

白馬連峰が綺麗4 白馬駅前 最後のCP4白馬

昨年はここで12時間切りを諦めたが,今日のペースでは11時間30分は楽に切れそうなペースだ。ここから糸魚川まではほとんど下りだが,途中に半端じゃない数のトンネルがあるのだ。疲れているので,慎重に慎重を期して行くぞ,と自分に言い聞かせてスタートした。

洞門2

最後のトンネルを抜けて姫川を渡って,時計を見るとまだ11時間になってないことが知れた。この時点では11時間を切れるとは思いもしなかった。糸魚川ホテルにゴールして改めて時計を見れば,11時間01分ではないか!

最後の橋 ゴール! ホテルで一泊

来年度に向けて,1)もう一踏ん張りで10時間台だ,やったるで〜〜;2)満足,満足,もう悔い無し,の両方の想いが,ビールの酔いと相俟って,錯綜した。

ゴール後時間と水分補給後に

追い風と曇りの天候に助けられた,我がチームは9名全員が完走できた。内,3人が12時間を切るという好成績を残すこと出来た。自分も,自然条件と人的条件に助けられて,我ながら驚くほどの好成績だった。個人的にはエネルギーの補給が上手くいったことが大きかったと思う。チェックポイントで無理して摂った補給食と自前のパワーバー(用意して半分の5枚の消費だった)のお陰だ。本日の記録は,
距離:284.6km
時間:11時間01分15秒
総合順位:90位/408人
年代別順位:5位/27人
消費カロリー:6552kcal
であった。

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