糸魚川ファストランの疲れも抜けきらぬ(?)間に,水輪会の有志と犬吠埼ツーリングに出掛けた。このイベントは2度目の参加である。5時過ぎに,今回は700Cのローでレーサーで,自宅を出て我孫子の手賀沼親水公園に向かった。6時の出発に集まったのは,このイベントを競い合っている3人のメンバーに加えて自分の4人だった。予報では往きは追い風で帰りは7m/sの向かい風と言うことだ。メンバーは,向かい風でスピードが落ち,薄暮の帰宅に備えてライトを準備してくるという周到さだ。
25km/hオーバーのスピードで利根川CRを下っていく。このスピードなら糸魚川の13時間切りも出来るんじゃないかというペースだ。途中の「水の郷さわら」でショータイム。ここは今年の3月27日にオープンした道の駅と川の駅がある施設だ。次いで,利根川大橋の袂の利根川下流河川事務所の利根川河口堰の施設でショータイム。ここはエアコンが入っているので,暑い日の休息ポイントに打って付けだ。海まで15キロ地点で利根川CRは終わっているので国道に出る。銚子の街を迂回して,銚子漁港内を走る。寿司屋のオーナーのNさんが,今年は鰹が入ってきていないとか高知の船はマグロをここで水揚げしているとか佐賀ナンバーのトラックはここまで鰯を買い付けに来ているなどと解説してくれる。
犬吠埼に近づくと海はちょっと荒れ気味で,冷たい潮風に晒される。灯台は最近に塗り替えられたそうで,白さがまぶしい。お決まりの証拠写真を撮って,お昼をとりに銚子漁港近くの小松屋に向かう。前回のメニューは鰯のダンゴ汁だったが,今日は赤魚の煮魚定食とした。それと磯ガキがあるというので注文する。この頃の自分は,刺身よりも煮魚,焼き魚の方に食指が動く。煮付けの味も絶妙であった。新鮮な魚と地元の醤油(ヤマサ,ヒゲタ)のなせる技か。
帰路の向かい風を心配しながら出発するが,拍子抜けするほどの追い風である。往きに立ち寄った利根川河口堰の施設で小休止を取った。ここで血圧を測ってみると140/90mmHgをオーバーする高値血圧である。いつものことで心配はしないが,ほかのメンバーの血圧の低さ(?)はさすがだ。自分はサドルに跨ると,どうも戦闘モードに入ってしまうので血圧が上がるのだと解釈しているのだが。
水の郷さわらの手前で後ろからノーヘルの原付バイクが迫ってくる。メンバーがCRは走行禁止だと注意しても「わかっている,前を空けてくれ」と強引だ。どこにもこの手の馬鹿者がいるものだ。クルマはバイクを,バイクは自転車を自転車は歩行者を邪魔者扱いにするこの構図はどうにかならないものか。自動車教習所,自動車試験場で原付,自転車,歩行者を体験させるのも良いのではないか,など思いながら馬鹿者に路を譲った。
佐原から神崎に入った辺りで風向きは変わって,予報通りの向かい風になった。それまで30km/hオーバーで飛ばしていたのが,20km/hから16km/hと落ちていく。少しでも風を避けようと堤防上のCRを降りて下の道路を走る。栄橋の手前で,我孫子に帰るメンバーと別れて竜ヶ崎を経由して帰宅の途についた。走行距離は224.47km,昼食タイムを除いた走行時間は10時間47分,消費カロリーは2822kcalであった。糸魚川ファストランよりも疲れた気分だ。