2月 042021
 

カミさんの要望で筑西市のザ・ヒロサワ・シティを訪ねた。お目当ては開館したばかりの廣澤美術館の棟方志功展だ。美術館はアノ国立競技場と同様に隈研吾氏が設計したものだ。

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棟方志功といえば高校時代に盗み読みした谷崎潤一郎の「鍵」の挿絵が頭に浮かぶ。小説の内容が記憶にないということは面白くもなかったということか。展示物の「二菩薩釈迦十大弟子」柵は2007年に秩父三十四観音巡礼の折に羊山公園の「やまとーあーとみゅーじあむ」で鑑賞したことがある。

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館外の庭「浄(きよら)の庭」も見応えがあった。京都の寺を彷彿とさせる石庭はなかなかのものだ。ただ,砂は白くはなく茶色だが。

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「炎(ほむら)の庭」にはいくつかの像やオブジェが立っている。

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館外には独立館の展示場「つくは野館」があり伊藤深水,平山郁夫,片岡球子などの絵画を鑑賞した。

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美術館の正門を入った「寂(しじま)の庭」の直ぐ脇に和風の展示場があり,バーナード・リーチ,北大路魯山人の陶芸作品が観られる。

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シティ内の道路脇にもいくつかの別館「芸術の森 分館」が並んでいて中川一政の書などなどの作品の他たくさんの美術作品が観られた。面白かったのはエジゾンの蓄音機に始まって昭和までの音響製品の展示館「歴史館」だ。調整してある機器で音楽鑑賞もできるとあった。

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ドーム型の宿泊施設「ドームハウス」も3棟ある。

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パークゴルフ場併設の食堂でランチをとったあとは,裏のレールパークを特別に入園させてもらった(2月1日から6月30日までバラ庭園などの整備のために入場できない)。ここには関東鉄道関係車両,D51,東北新幹線などの実物が展示されていた。さらにお隣の新築された大きな工場のような建物(格納庫)「航空ミュージアム」の中には組み立て途上の戦後初の純国産旅客機のYS-11が翼を休めていた。

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シティには他にクラインガルテン,クラシックバイク・カーミュージミュージ(庭園工事のために休館中で入場できなかった),バナナ園,宿泊棟,オフロードMTBコース,キャンプ場などがある。歯科衛生専門学校もあったのにはビックリ。駆け足で2時間半ほど施設を巡ってシティを後にした。

帰路の途中で宮山ふるさとふれあい公園に立ち寄った。ここを訪れたのは10年前の3月11日以来だろうか。自転車で訪ねて宮山観音堂(2007年に始めた常陸西国三十三観音巡礼の第1番札所)にお参りして蕎麦を食べたことが思い出された。その帰り道で筑波万博記念公園を通過中に大震災を体験した日であった。

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今日のお目当ては蝋梅だ。生憎と剪定された木が多かったが,いまだに蕾の蝋梅も多々あった。鼻を近づけると,えも言われぬふくよかな香りが漂っていた。紅梅,白梅はまだ少し先のようだ。

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久しぶりにのんびりした遠足ドライブとなった。それにしても廣澤さんはスゴイことやりましたねぇ。シティは金属プレス加工・精密金型の製作会社である廣澤精機製作所を母体とした総合企業グループ「広沢グループ」が所有し,運営しているそうだ。