日本サイクルスポーツセンターの自転車トラック競技大会の前日に息子家族と箱根でお昼に落ち合って遊ぶ計画を立てた。5時に自宅を出たら,さすがに首都高,東名,厚木小田原道路は空いていて7時半には箱根に着いてしまった。箱根はどんよりと雲ってちょっと肌寒いくらいだった。30年ほど前に尋ねたことのある箱根関所跡に行ってみた。
昔と違って,今日のカミさんは江戸・京都側の問を自由に行ったり来たりしていた。関所跡を見終わって,芦ノ湖畔にクルマを置いて杉並木を歩いてみた。
♬昼なお暗き杉の並木,と唄われた杉並木である。歩いて関所の方に戻ると恩賜公園という道標があったので脇に入ってみた。かつては明治天皇,大正天皇の避暑地だったようだ。小奇麗な庭園の向うに芦ノ湖と富士山が見えるはずだが,富士山は隠れている。
公園の中には建物の礎石が残っている。その後ろの建物は新しいものだ。
ここで箱根旧街道を尋ねてみようということになった。ふたたび,元箱根に戻り脇道に入っていくと案内があり,すぐに急な傾斜の石畳に出合った。
この石畳は幕末の皇女和宮が通った時に改築されたそうだ。弥次さん喜多さんのころはもっとゴロゴロだったのだろうか。それにしても,♬大刀腰に足駄駆け,とは恐れ入る。湯本までは2時間ほどの行程だそうだ。
そうこうしていると息子から電話があって, そろそろ箱根に着くということだった。クルマに戻ると,遊覧船も動きだし富士山も顔を見せてくれた。
孫が魚(鮨のことか,なぜかシュシ〜と言う)に興味を持ったそうで箱根園水族館には入った。バイカルアザラシの芸があったり, 魚の餌付けショーがあったりなかなか面白かった。
この夜はラフォーレ修善寺に泊まった。 50万坪もある敷地の中の風呂,食堂に行くにはバスを利用した。たまたま結婚式場のチャペルでパイプオルガンの演奏会があった。ビールとバイキング料理で腹いっぱいだったので,ちょっとウトウトしながら聞き惚れた。