三連勝クラブ・シニアチームの3月定例ツーリングはM浦さんのリードで渡良瀬ツーリングだ。いつもとは違って土曜日のツーリングだ。リーダーの案内状では「遊水池には入れない,どこが見所かは?,葦焼き中止でも計画変更なし」とある。「なのに何で渡良瀬遊水池に行くの?」と疑問を感じたが,まぁ枯れ木も山の賑わいだしトレーニングにはなるな,と思って参加した。
集合はいつもとは違って柏市の布施弁天に7時だったので6時前に自宅を出た。何とか遅れずに集合地点に着いた。シニア予備軍のY君を入れて10名が集まった。M浦リーダーのブリーフィングと昼食の希望調査が終わって,7時07分にスタートした。
新大利根橋の途中から右岸堤防の利根川サイクリングロード(CR)に入る。風は向かい風だ。左手の彼方に富士山が顔を覗かせている。
途中からI藤さんの先導に代わりゴルフ場を抜けたり一般道を走ったりして再び利根川CRに戻る。向かい風は結構強く,久し振りに参加したYさんが遅れ出す。Yさんはインナーローでクルクル回すが20km/hも出ない。それで自分が風よけになって引くが集団からは置き去りにされてしまう。Yさんは土手の菜の花を見る余裕も無いほどだ。ようやくのことに関宿城が見えてきた。Yさんはここから引き返した方が良いんじゃないかな,とリーダーに進言する。
集合写真を撮ってもらって再スタートする。Yさんは「大丈夫です」と付いてきた。相変わらずの向かい風の中をYさんを先導する。江戸川分岐の直ぐ上流には新たな橋の架設工事が進行中だ。
東北新幹線をくぐり,その先の利根川橋の国道4号線で左岸に渡る。宇都宮線をくぐってその先で利根川と別れて渡良瀬川サイクリングロードに入る。三国橋の国道354号線で渡良瀬川を渡ると渡良瀬遊水池の入口に到着した。すると彼方に黒い煙が見えるではないか。この煙と葦の煤を避けるためにスタート時間を早くしたのかと思ったら,そうではないとリーダーが言う。「この煙は渡良瀬遊水池名物の葦焼きだ。今日のツーリングの目的はこの葦焼きを見学することだ」と言う。「えぇ〜,あの案内状からはそんなことわからねぇヨ」と自分を含めた何人かがブーイングする。煙の方角に進んでみると遊水池の堤防には大勢の観客やカメラを担いだ人たちがたむろしている。
更に進むと「お〜,お〜,スゴイじゃん」との声が上がる。葦焼きをいっとき見学して古河の街を目指した。火が消えた後の葦原は黒焦げだ。
街中の鰻屋で注文したのは天ぷら定食だ。デザートとコーヒーが付いて1000円とは安いね。リーダー,ご苦労様です。
食後には街を流した。古河歴史博物館・古河文学館はパスして,蘭学者であった鷹見泉石が晩年を送った住まいの鷹見泉石記念館を見学する。ここは入場無料だったので。見事な茅葺き屋根に皆して見惚れた。その後は長谷観音にお参りした。幟には「日本三大長谷観音」とある。残りは大和(奈良)と鎌倉だろうな。おい,おい,誰だい,柏手を打っているのは。ここは神社じゃなくて寺院ダヨ,Y君。3月18日からの一ヶ月は葛飾坂東の観音が12年振りに御開帳する。ここは番外の観音霊場に充てられている。
関宿の対岸の道の駅さかいでショータイムとなった。帰りは追い風なのでYさんも大丈夫なようだ。快調なペースで左岸の利根川CRを,ダーズベーダ・スタイルのF井さんが先頭を切って走る。
途中のコンビニでエネルギー補充とショータイム。ここにはバイクラックが設えてあり,空気入れや工具も用意されていた。やがて芽吹き橋で解散が宣言されて茨城組の自分はF井さんとともに仲間と別れた。さらにF井さんは県道53号に別れて行った。自分はそのまま県道3号を走り帰宅の途についた。
走行距離は153㎞,走行時間は9時間20分あまりだった。いやぁ〜,久し振りの150㎞は疲れました。