5月 122013
 

週始めの週間天気予報では土日は雨だった。予報が当たれば三連勝クラブ・シニアチームの定例ツーリングは「三連敗」となるところだった。が,週の後半になって日曜日は晴れの予報が出てきた。前日は雨だったがその日の夜半には上がって,ツーリング当日は晴れた。今年初めてのツーリングが2コースで催されることになった。イージーコースは手賀沼親水広場から砂沼広域公園を往復する120kmの平地コースだ。ハードコースは,輪行で,新鹿沼駅から峠を4つ越えて佐野から南栗橋駅までの100kmの栃木路のヒルクライムコースだ。

栃木路ツーリングには7名が参加する予定だったが,直前に二人が体調不良とパソコン不良(?!)でドタキャンし当日に一名が飛び入り参加して6名となった。このうちの5名は再来週の糸魚川ファーストランに参加を予定している。昨年の栃木路ツーリングと同様にヒルクライムでのバトルが予想される。

7時21分の北千住(東武線)発の電車に乗るべく集まったのは5人だ。一名は春日部で乗り込むことになっている。入線してきた電車は田島・日光・宇都宮行きが連結されたボックス席の電車で,その上に鹿沼でのさつきマラソンの参加者も乗り込んできて混雑は甚だしい。大きな自転車を抱えたメンバーは心苦しいがやむを得ない。春日部から乗り込む予定のU原さんはどうなったのかも不明のまま電車は8時46分に新鹿沼駅に到着した。さつきマラソンのランナーで溢れかえるホームでU原さんとも無事に合流できた。ようやくのこと構外に出て,さっそく自転車の準備をした。

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T野リーダーのブリーフィングの後,6人揃っての記念撮影だ。

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新鹿沼駅から国道352号を走り,直ぐに県道15号線に分け入った。昨日の雨が嘘のように空は五月晴れだ。集落が途切れると目映いばかりの新緑と青空が出迎えてくれた。

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やがて星宮天満宮に着いた。ここには我々が爪楊枝のようにか細く見えるほどに聳える大杉が立っていた。よく見れば,上の方は二股に分かれている。夫婦杉とでも言うのだろうか。神社の板壁にはなにやらハングルが書かれているのをT野リーダーが読んでくれる。射的連名と題した銘板には韓国人のような名前が連なっている。天神様と韓国(朝鮮)とはどういう関係だろうか。

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神社の先で左折して県道32号線に入るところでショータイム。さあ,ここからヒルクライムが始まるのだ。緩やかな登りだと思っていたらT野リーダーがガードレールを跨いで旧道に導いて行く。この旧道が大越路峠へのヒルクライムルートなのだ。新道は峠の下をトンネルとなって走っている。思ったよりも傾斜はきつくない。が,最初の登りなのでちょっと苦しい。

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レレレ,T野リーダーが早くも押し歩きだ。と思ったらパンクだ。「休みたいの念力がこのようなかたちで実現した。」とS名さんが喜ぶ。

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寄ってたかってパンクを退治して峠の展望台に着いた。汗をかいたご褒美は見事な展望だ。

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荒れている下りの先は道路が崩落して通行止めのバリケードがあった。バイクを押してここを通過した。この崩落は2年前の東北大震災のものだろうか。

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新道と出会って降っていくと2つ目の寺坂峠だ。ここは手強い登りだ。T野リーダーは辛そうだ。それもそのはず,数日前に2度目の試走でここを走っているそうだ。

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寺坂峠を登り降りしていて,どこか見覚えのあるような気がしていた。峠を降り立ったそこに出流(いずる)ふれあいの森キャンプ場の入口の標識が目に付いた。そうなんだ,2年前にカミさんと息子1号と孫4人でキャビンを借りてキャンプしたところだった。キャンプを終えて星野遺跡を訪ねるためにクルマで走ったコースだった。

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キャンプ場の下は坂東三十三観音巡礼で訪れた十七番札所の満願寺だ。ここに立ち寄ることにした。

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お参りが済んで,さて出発と言うときに今度はN山さんがパンク。バンク防止のシーラントを入れてあったが経年変化で効果がなくなっているようだ。これもチューブを交換して佐野に向けて出発した。

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佐野ラーメンを食べるためには3番目の羽鶴峠を越えなければならない。ここは18%の激坂が待ち構えているのだ。抜け道になっているのだろう,クルマの通行もそこそこに頻繁だ。車同士の離合を待つ間に眼下の石灰岩の採掘現場の光景を眺める。そのうちに,秩父の武甲山のように,山が無くなってしまうのではないだろうか。

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歯を食いしばって立ち漕ぎしながら登っていくと18%の標識が示す激坂だ。自分の足では18%もないような気がしたが。

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激坂の脇には立木地蔵がメンバーを見守っている。

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峠の頂上で一息入れて,ラーメンまでのつなぎに何か腹に入れることを画策した。

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葛生の街に入って,名物の味噌饅頭の新井屋に立ち寄った。揚げた味噌饅頭は筑波のかりんと饅頭の味だ。揚げない方の味噌饅頭は名前の通りにほのかに味噌の味と香りがした。疲れたからだに糖分を補充して,お茶もタップリといただいた。さあ,次は琴平峠だ。

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琴平峠はダラダラと登っている。アウターでいくべきかインナーでいくべきか迷ってしまう。レースなら勿論アウターでガンガン攻めるところだ。涼しげな木陰の中をエッチラオッチラと登っていった。頂上からの琴平神社参拝はパスして降っていった。下り途中のフェスティカサーキットのゴーカート見学もパスしてエンジンの爆音の中を降っていった。

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東北道に沿って佐野の街まで走り,市街地に入ったところでアクシデントが発生。信号で止まったN川さんにN山さんが追突してしまった。N川さんはシフトレバーに指を挟まれるケガで済んだのは幸いだった。バイクに痛々しい血の跡が…。しかし,からだもバイクも大事ないことを確認して再スタートとなった。前方注意を怠りないように,とT野リーダーの再注意。

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佐野駅の近くの精養軒で名物の佐野ラーメンを食べることになった。時刻は2時を回っていた。全員が野菜あんかけラーメンとシュウマイを注文した。佐野ラーメンはモチモチした平打ち麺が特徴らしい。モチモチ麺と伸び加減麺の区別が難しい。この店の名物のシューマイはちょっと変わっていた。いつも食べている薄皮のものではなく,ゼラチン状の皮に包まれた中身も肉があるのかどうかも分からないようなシューマイだった。横浜の崎◯軒のシューマイとは大違いだった。

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県道168号線を,三毳山(みかもやま)の麓を南下して途中で最後のコンビニで一休みした。小豆キャンデーバーを食べて涼を取った。

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渡良瀬遊水池,利根川のサイクリングロードは,疲れた身体に非情な,向かい風だ。からだの大きなT野リーダーの陰に隠れるようにして走り,向かい風を避ける。さっきまでのアップダウンのヒルクライムを楽しんだあとの平坦な路は退屈だ,などと不平をもらしながら走った。げんきんなもんだ。

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南栗橋駅に着いたのは4時半を回っていた。各自の自転車をたたんで輪行袋に詰めて5時11分の電車を待った。電車は始発なので楽々と座ることが出来た。残念なことには売店がオープンしておらず,ビールを買うことはできなかった。で,電車では温和しく素面で走ってきた4つの峠の苦しさを比較し合いながら過ごした。

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走行距離は98.11km,実走時間は4時間22分,総時間は7時間13分であった。

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