12月 022007
益子町に在る下野三十三札所第十三番の西明寺は坂東札所第二十番にもなっている。坂東札所巡礼の最中で下野札所巡礼を兼ねることにした。今日の巡礼は長丁場になるので,自転車はロードレーサーでペダルはMTB仕様にした。8時15分に自宅を出発して筑波リンリンロードを北上した。20キロほど走ったらようやくからだが温まってきた,30キロ地点の筑波駅を過ぎると,右手には前回,前々回の巡礼の時よりも赤く,黄色く色づいた筑波山,加波山が望めた。これほどの筑波山系の紅葉は見たことがない。巡礼の出発としては申し分ない光景だ。
リンリンロード終点の岩瀬駅から国道50号を横切り,一度走ったことのある道を,益子に向かった。
下野第十三番札所の光明寺に向かう上り坂は辛い。以前,一度走ったコースのはずだが,こんなにもきつかったか。やっとのことで山門下の駐車場にたどり着いた。ここまで66キロであった。山門に続く石段の脇には椎の木林でうっそうとしている。それまでの汗もスゥーっと引いていく。その中に,ここでも真っ盛りの紅葉樹が目立つ。
石段を上り詰めると茅葺きの楼門が出迎えてくれる。その脇にはこれまた優美な三重塔が並び立っている。観音堂から見るといい眺めである。
観音堂に上がる前に,今日は落ち着いて手水所で手洗いと嗽ぎをして,お灯明とお線香を供えた。午後からの法要の準備でバタバタしている中を心経を誦した。ちょっと落ち着かなかったが,この準備のお陰で内陣を覗けたのは幸いであった。
境内には閻魔堂があって内部が拝観できた。ここの閻魔様は笑う閻魔様で有名である。一体,何を笑っていなさるのか?
楼門下のこれもまた重厚な茅葺きの納経所で写経を納めて坂東札所巡礼の御朱印をいただいた。
この後,笠間の坂東札所第二十三番観音寺に回った。