2004年から参加を見合わせていた三連勝シニアクラブのツーリングに久々に参加した。顔ぶれも半分は代わっていたが,快く迎えてもらえた。今回のコースは茨城県北部の竜神峡,袋田の滝,男体山をもつ奥久慈パノラマラインを走りながら紅葉を愛で,新蕎麦を食らうという趣向だ。しかし,インターネットで情報を探して地図を眺め,地形プロフィールをみると,自分はこれはヒルクライムのトレーニングコースではないかと密かに思っていた。ともあれ,JRの「ときわ路パス」を買って,輪行スタイルで常磐線で東海駅に降り立った。14人のシニアと35歳のジュニアを含む総勢15人が今日のメンバーだ。まずは,使用前の元気な姿で記念撮影。予定通り9時に東海をスタートした。
とても肌寒い薄曇りで久慈川サイクリングロードを走る頃でも気温は9℃しかなかった。山田川沿いのサイクリングロードから県道にでるが,予定したコンビニでは休憩をとらずに,タイムスケジュールを守って進んでいく。自分はここでエネルギー補給をする予定であったのだが,はぐらかされてしまった。まあ,次のコンビニまで腹は保つだろう。やがて竜神峡吊り橋への入り口に差し掛かるが,だれも1.4kmの劇坂を登って吊り橋を見に行こうともしない。
ここから下っていくと,常陸太田と大子町を境する峠への登りが待ち構えている。ここは11.5%の劇坂だ。歯を食いしばって立ち漕ぎする隊長のあとを,自分はシッティングで悠々(?)と登っていった。
昼近くになって新月居トンネル手前のコンビニでエネルギー補給のために休止した。やれやれと皆さんほっとする。ここまでで50キロを3時間ほどかけたことになる。ちょっとハードなスケジュールだね。しかし,これからいよいよパノラマラインの本格的なヒルクライムが始まるのだ。予想したようにパノラマラインにはクルマは少なく,アップダウンの連続だがとても走りやすいコースだ。眼下に望む久慈川沿いの町並みはどこだろうか。
やがて人家のある長福部落に差し掛かると眼前に見事な紅葉を装った男体山が見えてきた。あとからの青息吐息のグループをまって記念写真だ。
ここから少し下った幟の目印がある大円地山荘で新蕎麦での昼食をとることにした。山荘の裏手は岸壁がそそり立つ男体山だ。メニューは蕎麦か饂飩しかないようだ。皆さんに合わせて巻繊蕎麦を注文した。
大人数なので時間がかかったが,その分だけたっぷりと休みが取れた。
腹も一杯に膨れて,登りで苦しんだお駄賃のダウンヒルを堪能した。雨が今にもぱらつきそうな山方宿に到着したのは時間通りの3時半であった。自転車をたたんで輪行袋に納って水郡線の電車を待った。
今日のツーリングでの最高齢者は77歳のTさん。さすがにパノラマラインでは足を着かざるを得なかったようだ。どうみてもシニアチームのツーリングには相応しいとはいえないコースであったが,自分にはまだまだ大丈夫であったのは幸いだ。皆さん,自分のことは考えずに「○○の爺さん,くたばったね〜」などと抜かしている。けなしながらも和気藹々のシニアチームのツーリングを久々に堪能した。
走行距離は78.9キロ,実働時間は5時間半であった。