新聞の折り込みに入っていた旅行案内で面白いところで紅葉狩りが出来ることをカミさんが発見した。東京大学千葉演習林が一般公開されるという。場所は千葉県の中心部の亀山湖の近くのようだ。車で行くにも大変なところだが今回は敢えて鉄道で行ってみることにした。調べてみると常磐線,常磐線各停,武蔵野線,京葉線,内房線,久留里線と5回の乗り継ぎで4時間弱で行けることが分かった。帰りも同じ時間が掛かるので出発は早朝となるが二酸化炭素排出の削減に少しばかり協力してみよう。
ところが前日に息子2号から「孫達と共に前日の夕食を食べさせてくれ」という電話があった。そこで,早朝の出立となるが孫達はハイキングに行くか,と聞いてみたところ「行きたいと言っている」という返事だ。で,前日から孫1,4号がお泊まりして,当日は5時起きして出発した。6つの電車,列車を乗り継ぐ間に孫達としりとりクイズやら回りの景色の説明やらをしながら,退屈もさせずに10時半前に上総亀山駅に到着した。
駅からR465に出ると入り組んだ亀山湖が見えてきた。出立時は寒くて震えたがこの時間では歩くと暑くなってきて上着を脱ぐほどの陽気だった。
R465から外れて東大演習林への道に入ると見事な紅葉が出迎えてくれた。孫4号は紅葉には興味が無いのか,あっちへフラフラこっちへヘラヘラと歩き回る。
やがて演習林の入口に到着した。ここからは車も入ってこないので安心してハイキングが出来る。
見事な紅葉を眺めながらトンネルをくぐる。
黒滝の水は澄んでいてきれいだ。
眼下を流れる川床は鬼の洗濯板のようだ。カミさんが孫達に洗濯板とはどういう物かを説明する。
またまたトンネルを抜ると孫達がお待ちかねのお弁当広場に到着した。演習林には2カ所のお弁当広場が用意されている。
お握り,唐揚げ,コロッケなどのお弁当を食べるとお腹も一杯になった。孫達も元気を取り戻して,更に先に進む。幾つ目かのトンネルを抜けるとメタセコイアの林だ。メタセコイアは生きている化石と言われる木だと孫とカミさんに蘊蓄の深さ(?)を示す。
やがてもう一つのお弁当広場に到着した。ここが演習林の一般公開の終点だ。2011年からはここから先へは行けなくなっているという。東北大震災の影響だろうか。
同じコースを戻るが,陽射しの違いもあって帰りの景色はまた違って見える。リンドウが咲いていた。
このペースで歩くと15時の久留里線に間に合うかどうかギリギリのところだ。孫の脚は大丈夫だろうかと案じながら,叱咤激励,なだめすかして帰路を急いだ。そのせいあって何とか15時の列車に間に合った。意外なことに孫4号は健脚だった。行きもそうだったが帰りの久留里線も満員だった。が,床に座り込んでミカンをたべると孫達は爆睡してしまった。
歩いた距離は16.2kmとなっていた。孫1号は毎日2kmの通学距離を歩いているそうだが今日はその4倍もの距離だった。