5月 212011
 

今年もやってきた。大震災にめげずに「ガンバロウ日本,ガンバロウ東北,ガンバロウ糸魚川」を合い言葉に総勢14人のクルーが前夜祭を八王子のホテルで開いた。今年は昨年のホテルのフロントからの電話で安眠妨害されないように電話機のコードを抜いて寝入った。

スタート前夜の宴会(11.5.20)

昨年の記録がバカ良かったせいか,スタートは5時25分とクルーの中では一番遅い。頑張ればお手々つないで他のクルーとゴールインできるかもしれない。

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大垂水峠はまったりペースで登りアップダウンとカーブが続く相模湖町を慎重に走っていった。途中から暑くなりだし,笹子峠の登りでびっしょりと汗を掻いた。今年のCP1はキツかった。しかし,予定していたタイムと1分しか遅くなってないので,何とかこのペースで行って12時間を切りたいものだ。

大垂水峠をセーブして登ったのだが,右脚のハムストリングに不調を感じた。それがそのうちに痛み出してきた。そんなこともありCP2までの道のりは遠かった。ハンドルに里程標と目標時間を貼っておけば良かった。ようやく「まるの屋」に着いた。ここでも遅れは2分だ。お握り,おいなりさん,梅干し,バナナを食べてあたふたと出発したが,胃がパンパンに膨れて苦しい。

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甲府のバイパスでは,うっかりして,自転車通行禁止の高架橋を走ってしまった。街を外れて,釜無川越しに望む南アルプスの山は甲斐駒ヶ岳か仙丈ヶ岳か。

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富士見峠の登りも何とかクリヤーして下り,チームクルーをパスしたところで左脚の内転筋が痙攣を起こした。走りながらストレッチをして騙しながらダンシングを交えて140㎞過ぎの河原中の交差点を左折した。昨年は列車に付いていってここを直進してしまった。今年も諏訪神社前は通らずに直進してそのまま走っていった。が,このコースは初めてだったので信号で止まったライダーに聞いてみたが要領を得ない。道標には岡谷・韮崎とあるのでエイヤッとそのまま進んだら,諏訪湖畔に出た。昨年の記憶を頼りに岡谷の街中の山下二丁目の交差点を左折して激坂のショートカットコースに入った。今回は昨年に懲りて27Tのスプロケットを着けてきた。登り切って国道20号にぶつかったところでチームクルーをパスした。ここからが塩尻峠の登りだ。この第3ステージは富士見峠,塩尻峠があるので山岳賞の対象コースになっている。

CP3にもほとんど予定通りのタイムで到着した。ここで二人のチームクルーをパスした。さぁ,こっからからが長丁場だ。R20を下りきって右折してR19に入った。昨年はここで前を走る女性ライダーがクルマと衝突して立ち止まらざるをえなかったが,今年は追い風に乗って快調に松本市内を飛ばして行けた。

しかし,塔の原を左折して大町への道に入ると向かい風に悩まされた。スピードメーターは20㎞/hを切ることもあり,いっこうにスピードは上がらない。ようやく仁科三湖の景色を眺めることが出来る地点まで来たが,白馬のCP4はまだまだ遠い。今年は北アルプスに沢山の雪が残っている。あれは五竜岳か唐松岳かと考えながら走る。

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ようやくCP4が見えてきた。時計をみれば予定タイムよりも10分早い。これで12時間切りも確実になった。

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長丁場の第4ステージでボトルの水を使い果たしたので,ポカリを4杯,梅干しを2個,レモンの輪切りを3枚食べてスタートした。ここからは下りだがトンネルが多いので慎重にペダルを踏んでいった。

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トンネル,洞門を抜けた姫川沿いの最終コースも向かい風に苦しんだ。ようやく,一年ぶりの糸魚川ホテルが見えてきた。スタートして11時間42分後のゴールであった。心拍計によれば,消費カロリーは7215Kcal,総上昇高は2480mだった。この消費カロリーでは脂肪が1kg減ったに過ぎないのだ。今年の完走者は359名で60歳代は35名であった。

完走証 40回糸魚川ファストラン

翌日は朝から雨であった。チームはここで三々五々解散した。解散前の記念写真ではみんな笑顔だった。

これから帰路へ(11.5.22)

翌朝の閉会式に初めて参加した。トップ賞,山岳賞,ブービー賞,ビリ賞,シルバー賞などの他に40回大会を記念しての40位, 140位, 240位賞が贈られた。提供された自転車をじゃんけん大会で射止めた人はそれをオークションに出して大震災の義援金に回したり,「1km=10円運動」なるものを提唱して東北を支えようというイベント紹介もあった。その運動は,自転車で走ったキロに応じた金額を使って何らかの消費行動をしようというものだ。

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来年の課題は第4ステージの長丁場をタレずに走ることだな。