我孫子で三連勝シニアの打合せがあったのでHammerheadで出かけた。行きは藤代から取手までを,帰りは我孫子から取手までを旧水戸街道(旧陸前浜街道)をポタリングしながらのコースとした。前回(2011年6月20日のブログ)訪ねた藤代の相馬神社から旧水戸街道に入った。
伊奈方面への道との交差点を過ぎて旧藤代町役場の裏を国道6号線にむかってまっすぐ走る。 R6との交差点の向こうはJR常磐線の踏切だ。
周りには田んぼが広がり,道端には傾いた道標が立っている。よく見れば旧藤代町(取手市)が立てた旧陸前浜街道の説明がある。
秋晴れの田舎道はなんとなく街道の雰囲気を残しているようだ。そこををのんびりと進んで行くと,今度ははっきりと陸前浜街道と読める道標があった。かつて取手〜藤代間には4本の街道があったそうだが,今回たどっている道は本街道と呼ばれるものだ。
その先の橋の袂には比較的新しい道標があり,水戸まで18里と彫ってある。来應寺は地図で見ると橋の左(江戸に向かって)方向にあるようだ。
さらに少し先には真新しい道標が樹齢202年(昭和63年当時)のサイカチの樹の下に立っていた。サイカチには大きなマメの莢がぶら下がっている。ここを通った旅人を見下ろしていたのだろうか。この道標には水戸街道とある。陸前浜街道の名称は明治以来のものだそうだ。
やがて吉田バス停で利根川堤防に出くわした。その先の東4丁目の交差点を左折すると騒々しい現代の旧水戸街道だった。
取手の街中に入ると八坂神社,取手本陣があり,ちょっと引っ込んだとろろに長禅寺がある。本陣と長禅寺は2011年4月18日(ブログ)にじっくりと見ているのでパスした。
この辺りで利根川を渡り我孫子宿に向かったはずだが,渡し跡は分からなかった。
常磐線をくぐり大利根橋のたもとで旧水戸街道のポタリングを終えた。ここから国道6号線を走り,我孫子の打合会場に急いだ。
藤代宿から取手宿までの本街道のルートはこんな具合だ。
打合せが早く終わったので,再び旧水戸街道を取手に向かってポタリングしながら帰ることにした。
我孫子本陣は跡形も無くただ道標があるだけだ。しかしその前にある脇本陣だった大熊家には茅葺きの家屋が残っていた。
現在ではこの付近の旧水戸街道は国道356号線となっている。近くのR6の久寺家交差点にはかつての三連勝スポーツがあって,ここを起点として手賀沼周辺の朝練に出かけるときに通ったコースだ。当時はここが旧水戸街道とは知らずに走っていた。
本陣跡を進むと三叉路でR356は旧水戸街道を左に分ける。そのままR356をまっすぐに進むと旧布川街道といって布佐で利根川を渡り布川を経由して若柴宿に向かう往還となっている。三叉路には旧街道の名残か,いくつかの石碑が残っていた。
旧街道は浜街道踏切で成田線を渡り水戸に続いている。
常磐線がすぐ脇に迫ってくる。旧水戸街道はどこかでこれを越していたはずだが分からなくなっている。そのまま直進してしまい天王台駅に出た。
天王台駅の先には青山台の住宅地があるが,旧水戸街道はこの近くの青山の渡しで利根川を越したという。まったく旧街道をはずれてしまって大利根橋にでたところでポタリングを終えた。