水輪会に入会して2度目の犬吠埼ツーリングに参加した。どうやら水輪会の月一の恒例行事となっているようだ。朝起きたらポツポツと降り出した雨に,カミさんがクルマで送ってくれるという。ありがたい申し出に甘えた。昨日の誕生日のお祝いが効いているのか。
手賀沼親水公園に着いたが雨は止むどころか本降りになってきた。が,3人の常連に加えヤング2人のメンバーが待っているではないか。誰からも「中止しよう」との声は挙がらない。6時ちょうどに紅一点を交えた6人が銚子を目指してスタートした。利根川サイクリングロードに出ても雨は降り続き,行く手は雨に霞んで見通しが効かないほどだ。幸いなことに風はほとんど無い。1時間40分で水の郷佐原に着いた。トイレタイムとドリンクタイムをとると,早々に出発した。
少しばかり小雨になったが相変わらずの天候である。1時間ほどで利根川CRの終点付近の河川事務所に到着して小休止をとった。ここは冷房が効いていて,パソコンやら血圧計が置いてある。運動直後なので,皆さん血圧は低いようです。
今日の銚子漁港はイワシの水揚げがあったので,見学した。板前のNさんによれば,揚がったのはクロイワシで食用や肥料用に供されるそうだ。こんなに間近で水揚げを見るのは初めてだ。
さらに魚市場に寄り道してみる。競りはすでに終わっていて,搬出で忙しそうだ。それでもジャージ姿が珍しいのか,「どこから来たのか,どこまで行くのか」と聞かれる。メンバーは得意げに,「柏からきて今日のうちに200km走って帰るんだ」と答える。どうやら銚子ツーリングの醍醐味はここら辺の自慢大会にあるようだ。大きなスズキ,カレイ,キンメダイがコンテナからあふれんばかりだ。
犬吠埼に着いたのは11時20分だった。が,霧雨でメガネが濡れているせいか,あたりは霞んで海も見えない。メガネを拭いても灯台はようやくに見えるくらいだ。通りかかった観光客にメンバーそろっての記念撮影をお願いした。さぁ,小松屋の団子汁定食に向けてレッツゴー。
小松屋ではいつものイワシの団子汁定食に,今日も岩牡蛎をつけてもらった。岩牡蛎は,鳥海ヒルクライムの帰りに象潟で 初めて食べた。あのときの濃厚なまさに海のミルクという味が未だに忘れられない。
小松屋を出る頃にはようやく雨も上がった。さて,次は定番コースの甘太郎だ。自分は,今日はHammerheadにフロントバッグを付けてきているのでお土産を買っても持って帰れる。甘太郎と餡・焼き団子を2個づつ買ってみた。甘太郎は黒餡を2個注文したが,帰って開けてみたら,黒・白餡が混じっていた。誰かの注文と間違えたようだ。白餡の甘太郎がうまかった。ラッキー!
R356から利根川CRに入ろうとするところでNさんのバイクがパンク。なんとタイヤはチューブラーだ。その場でリムにゴム糊を塗ってタイヤを装着する。大丈夫かな,外れはしないだろうな〜。早々にパンク修理を終えて再スタート。
帰路は雨降りツーリングのご褒美とばかりに,追い風である。水の郷佐原で一休みしただけで一気に栄橋まで飛ばした。栄橋で千葉のメンバーと別れて利根川を渡り,竜ヶ崎を経由して帰宅した。今日の栄橋からの18㎞あまりのコースは向かい風でちょっと辛かった。バイクは泥だらけで,おまけに銚子漁港の中を走ったのでイワシの鱗がこびりついて生臭い。晴れたら掃除が大変だ。
今日の走行距離は203.7km,走行時間(昼食の休息をカット)は10時間25分であった。消費カロリーは2690kcalだったが,こまめにエネルギー補給をしたので体重はそれほど落ちていなかった。
Hammerheadの掃除をした。フレームの下側には銚子漁港の記念のイワシの鱗がびっしりと着いていた。泥をブラシで払い,ディレーラーやチェーンに556を吹きかけて潤滑と防錆をした。本当はイワシくさいバイクを水と洗剤で洗いたかったが,回転部分に水が入ってしまうので止めにした。前ブレーキを調整しようとレバーを引いたらカチッと音がして急にレバーの引きが軽くなった。調べてみたらワイヤーが断線していた。以前にも前ブレーキを引くとカチカチ音がしていたが,あれはワイヤーが少しづつ切れる音だったのだ。幸いなことにロードのブレーキワイヤーの買い置きがあった。バーテープを剥がしてアウターワイヤーを露出させた。ところがHammerheadのブルホーンバーの中をアウターワイヤーを通すために,下向き(水平)に取り付けられたブレーキレバーからアウターに入るところで急激にアウターがくの字に曲がっている構造になっていた。このアウターにインナーを通すためにインナーワイヤーがアウターのカドで常に擦れて,消耗が激しかったのだ。長時間ブレーキを使った犬吠埼ツーリングで切れなかったのが不思議なくらいだ。それにしてもHammerheadの設計はどうかと思っちゃうヨ。