ザール川自転車道の旅(2014ドイツ自転車旅行−4)
はじめに
2014年6月25日から一ヶ月かけて,昨年に続いて二回目の,ドイツを自転車でカミさんと旅した。走ったのはマイン川〜ライン川〜モーゼル川〜ザール川自転車道で,このザール川自転車道の旅は本ウェッブページ(BikingBlog)の別の固定ページに記載したマイン川自転車道の旅,ライン川自転車道の旅,モーゼル川自転車の旅に続く最後の第4部だ。
ザール川自転車道はフランスのサルグミーヌ Sarregueminesからドイツのコンツ Konzまで98km続いている(bikelineの地図ではフランスのSaarbourgからトリーアまでの190.5kmが記載されている)。我々のコースはトリーアをスタートして少しモーゼル川自転車を走り,モーゼル川とザール川の合流点のコンツでザール川自転車道に入ってザール川を遡り,フランスとの国境の街であるザールブリュッケン Saarbrückenまでの116kmとした。我々が走るコースはbikelineの地図とは逆コースを取るので地図を最後のページから逆にめくって行かなければならない。そしてコースは南下する方向に走るので地図を逆さまにして見なければならない。モーゼル川自転車の旅で体験しているので少しは慣れただろう。
第1日目(通算26日目 2014年7月20日)トリーア Trier〜メットラッハ Mettlach(52.18km)
8時20分に朝食を摂りサンドイッチとコーヒーをゲットする。9時半にホテルをスタートした。フロント係が愛想よく,楽しい旅を祈念してくれて堅い握手を交わした。世界遺産のローマ橋をくぐりモーゼル川の右岸の自転車道を走る。自転車道はしばらくの間ドイツ鉄道と並行して続く。
10時18分にモーゼル川がザール川に合流するコンツ Konzに到達した。ザール川の川幅はモーゼル川の半分くらいだ。モーゼル川を右に分けてザール川自転車道の旅が始まった。
数分でコンツの市街だ。マルクト広場にはテントが建ち並び楽団の準備も進行中だ。今日は日曜日,ここで夏祭りが開かれるようだ。早々に退散してザール川自転車道に戻る。ザール川自転車道のサインは何のモチーフなのだろう,ザールラント州をデザインしたものかな。
ザール川は二手に分かれて自転車道は鉄道に沿って左に曲がっていく。その先で橋を渡ってカンツェム Kanzemを通過すると右にUターンして再びザール川に戻った。この二手に分かれた川が本来のザール川で直進する川は,大きく蛇行しているザール川のバイパスとしての,新しいザール川ではなかろうか。ザール川に戻るとクルーズ船が停まっていた。この船と抜きつ抜かれつしながら自転車道をのんびりと走っていく。我々は時速18キロ程で走っているので船は10ノットのスピードだろう。川を遡る船のスピードはこんなもののようだ。やがてクルーズ船の行く手に城が見えてきた。
クルーズ船が停まったので我々も船を目の前にして川岸のベンチでランチを摂った。時刻は11時半になっていた。目の前に見える城はザールブルク城址 Burgruine Saarburgで橋の向こうに見える街がザールブルク Saarburgだ。
ランチが済んで橋を渡るために上に上がるとザールブルク駅だった。郵便局の切手自動販売機で絵はがき用の切手を買った。自販機のメニューに無い金額の切手を買うのはちょっと面倒くさい。昨年,ブレーメンで失敗しているので今回はその経験をうまく生かして間違いなく買えた(帰りにもう一度チャレンジしたときは,お釣りが切手で出てくるという間違いを再び犯してしまった)。
ザールブルクの街は右岸に大きく発展しているが見どころは左岸の13世紀からの旧市街だ。橋を渡り,トンネルをくぐって旧市街に入る。日曜日でお休みだがインフォメーションのある市庁舎に行ってみる。旧市街を流れるロイク川 Leukの両側にオープンカフェーが並び,川辺は花で飾られて風情のある独特のムードを醸し出している。大勢の観光客がランチを摂っている。
我々も滝を流れ落ちる水音を聞きながらレストランでビールを味わうことにした。が,ウェイターは「いまはお昼時だからここではランチを提供している。だがビールだけでも良いだろう」とドイツにしては珍しく親切にしてくれた。昨年はアイスカフェでコーンのアイスクリームを買って椅子に座ろうとしたらダメダメと叱られるという体験をした。帰り際にその親切なウェイターに丁寧にお礼を言ったらキョトンとしていた。もう忘れられてしまったのかな。
旧市街の見どころは高さ14.7メートルのこの滝だという。人工的な滝に見えるけど,名所というからには天然の滝なんだろう。その下流には水車のある13世紀からのハッケンベルガー製粉所(水車小屋)Hackenberger Mühleが見える。
1370年に建てられた1658年に現在の姿となった聖ローレンス教区教会 Pfarrkirche St. Laurentiusを見学した。ここも外側を改修中だ。
ザールブルク城址に行ってみた。この城は963年に建てられ18世紀の中ごろに廃城となった。珍しいことに,見学は無料だった。
塔に登ると眼下にザールブルクの旧市街が広がる。ブドウ畑の脇をチェアーリフトが上がっていくのが見える。
当初はここザールブルクで泊まる計画だった。しかしインターネットで調べたところ手ごろなホテルが見つからなかった。ザール川屈指の観光地ということもあってか,宿泊料は高めのホテルしか出てこなかった。観光も人との触れ合いも好印象を残してくれたザールブルク旧市街を発って橋を渡り返す。地図のコースでは左岸が自転車道になっているが,先で未舗装路を走ることになるので,我々は右岸を走ることにした。ターベン・ロート Taben-Rodt辺りでは赤いドイツ鉄道の列車が赤い岩壁の下を走る。赤い石の露天掘りの現場だろうか。その先の対岸(左岸)はガレ場になっている。モーゼル川のブドウ畑ばかりのコースを走って来て,ここザール川自転車道に入って出会った珍しい光景だ。
3時に宿泊地のメットラッハ Mettlachに入った。ここは陶磁器で有名なビレロイ&ボッホ Villeroy & Bochの本社がある街だ。街の入り口にそのビレロイ&ボッホの本社の建物がある。
ビレロイ&ボッホ本社を通り過ぎたところで住人に宿 Gästhaus Flairの住所を尋ねてみた。工場の脇の公園を突っ切ってトンネルを抜けて行きなさい,と教えてもらい行ってみたら街中に出た。宿にはあらかじめ到着時刻は4時だとメールしていた。まだ時間前なのでこじんまりとしたインフォメーションで地図を貰った。
宿の住所は雑貨屋だった。中に入って宿のことを聞いて見るとどうやら上の階の幾つかの部屋が宿になっているらしく,雑貨屋とは別の人が管理しているようだ。雑貨屋の女主人が管理人に連絡を取ってくれようとしているところにカミさんが「宿の人が来ている」と呼びに入ってきた。宿の管理人が迎えに来てくれたのだ。泊まる部屋は最上階の屋根裏部屋だった。いわゆる個人宿(Privat Zimmer)だ。屋根裏部屋だが小奇麗にしてあり,シャワー・トイレもゆったりとしている。カミさんも大いに気に入ってくれた。窓の下が騒がしいので覗いてみるとブラスバンドの演奏が始まるところだった。ここも夏祭りのようだ。
シャワーと洗濯の日課をこなして街の散策と夕食に出かけた。街のあちこちにビレロイ&ボッホの直営アウトレット店やほかの陶磁器メーカーのアウトレット店がある。かつて九州に住んでいた頃にしばしば訪れた有田の街を思い出す。アウトレット探索とビレロイ&ボッホの陶磁器博物館の見学は明日にしよう。村の通りから引っ込んだところにある教会は8世紀に起源を持ち1905年に建て直された聖ルートヴィン教区・巡礼教会 Pfarr- und Wallfahrtskirche zu St. Lutwinus in Mettlachだ。
夕食はワインと豚肉サラダと肉詰めジャガイモ団子を注文した。ワインはカミさんは中辛を自分は甘口を飲んだ。ワインはどうしようもないほどに美味く,肉詰めジャガイモ団子もイケた。
お腹いっぱいになって,陽が怪しげな雲に隠れた,夕暮れの村を散歩した。かつてはベネディクト会修道院だったビレロイ&ボッホ本社の脇から公園に入ると,1000年前はチャベルだった,古い塔 Alter Turmがあった。その隣はExpo 2000を記念して作られたLiving Planet Squareだ。地球の様々な地域を描いた陶板の壁に囲まれて巨大な樹木のオブジェが建っていた。オブジェの左足下に立った自分と比べるとこれがどれくらい大きいか分かる。公園内の池を巡った後は部屋に戻ってインターネットで次の宿泊地の宿を探した。
第2日目(通算27日目 2014年7月21日)メットラッハ Mettlach〜ヴァートガッセン Wadgassen(53.79km)
泊まった宿は素泊まりなので7時45分に近くのパン屋さんのカフェーで朝食を摂る。ドイツのパン屋さんの朝は早く,たくさんの種類のパン,ケーキ,サンドイッチが並んでいる。カフェーで飲んだコーヒーカップもサンドイッチの皿も,そしてトイレの洗面台もビレロイ&ボッホの製品が使われていた。
9時に出発しようとしていたところに雨が降ってきた。昨日,宿の管理人に頼んでバイクを納屋に入れさせてもらって良かった。バイクはそのままにしておいてビレロイ&ボッホの陶磁器博物館 Keramikmuseumの見学に行った。ビレロイ&ボッホ社は,1748年に創業し1809年にメットラッハのベネディクト会修道院を買い取ったたボッホ家と,1791年に創業したビレロイ家が1836年に共同してスタートしたことに始まるという歴史がある。この陶磁器博物館は2002年にオープンしている。
登って行く階段の踊り場も踏み歩くのを躊躇するような素敵なタイルが敷き詰められている。ここで作ったタイルは,かのタイタニック号にも使われていたそうだ。
開館して直ぐの時刻と雨の天気ということもあって館内には我々だけしかいない。じっくりと見て回ろう。館内の展示はユニークだ。ただ食器を並べてあるだけでなく,生活スタイルの様々な風景の中に展示品が置かれている。
カミさんは間近でこれらの展示品を食い入るように見つめていた。どうやらコーヒーカップにご執心のようだ。
1892年のスタイルのミュージアム・カフェーを覗いて見た。素晴らしい雰囲気だが我々のバイクウェアーにはそぐわなそうだ。ホームメイド・ケーキとコーヒーを楽しみたかったがどうも敷き居が高くてパスした。
別な部屋では里帰りした贈与物の特別展 Schenkungen–Zurück zu Villey & Bochを開催していた。ビレロイ家のいにしえの作品や絢爛豪華なビールジョッキ等々の骨董が展示されていた。
ついで階上の浴室・台所・健康情報センターを覗いて見た。バスタブ,シンク,床のタイルの見本が展示されていた。
博物館でイメージを固めたようでカミさんはアウトレット店に行こうと言う。ビレロイ&ボッホの直営アウトレット店(後になって気付いたが店内は撮影禁止だった)で今年のドイツ自転車旅行の記念のコーヒーカップを買った。まだこれから自転車旅行を続けるためにこれくらいのものしか持ち運びできないのが残念だ。
11時に,朝食を摂った,パン屋のカフェーでコーヒーブレイクを取った。アンズとベリーが載ったタルトがビレロイ&ボッホのお皿に映える。
雨も小雨になってきたのでウィンドブレーカーを着たくらいの装備で11時半にメットラッハに別れを告げた。橋を渡り左岸の自転車道を走るが反対方向に向かってしまった。コースミスしたついでに1954年以来ビレロイ&ボッホ家が所有しているザールエック宮殿 Schloss Saareckeを眺める。現在の宮殿はレストランになっているようだ。
逆戻りしてコースを修正して左岸を遡上していく。静かな谷あいのブロックを敷き詰めた道はやがて砂利道に代わった。未舗装路は走りにくいことはないが泥が撥ね上がる。カミさんが大きなカタツムリを見つけた。大きなナメクジもノロノロと這っているので踏み潰さないように走る。
メットラッハから4キロほどでお目当てのザール川の湾曲 Saarschleife付近に至った。が,その湾曲がよく分からない。犬を連れた女性に聞いて見ると遥か山の上に展望台があるという。そこまで登ってみるとザール川の大湾曲が見えるようだ。カミさんも自分も即パスを表明した。ちょっと進んだ船着き場から大湾曲を見たが川に近すぎて判然としなかった。
コースは右岸に渡り,再び左岸に戻る。やがてヨットハーバーに差し掛かった。右岸の街がメルツィヒMerzigだ。1時半にヨットハーバーの脇にあったビアホール Merziger Brauhausでお昼を摂ることにした。このビアホールは夕暮れ時になれば大混雑するだろうなぁ。
まずはヴァイツェンビールを飲む。小雨の中を走ってきて肌寒いがビールの誘惑には勝てない。メニューを見てさぁ何にしようかと思案しているとカミさんが隣のサイクリスト集団の様子を見て「ここサラダバーがあるみたいだからバイキングスタイルで食べれるんじゃない」と聞く。メニューを見てもそれらしきものは無いのでカミさんが思い切ってウェイターに「サラダバー?」と聞いてみる。と,ウェイターはその場所に連れて行ってくれて,「メインメニューはシュニッツェルでスープ,サラダ,付け合わせは食べ放題,飲み放題」と言う。メニューには日替わり定食 Tages Mittagで€6.90と載っていた。カミさんの食に対する執念の勝利だ。ダンケ,ダンケ。タップリと昼食を堪能した。カミさん,あんたは偉い!
昼食を済ませて再スタートするときは雨足が強くなっていた。レインウェアーに身を包み出発したら,カミさんが「後輪がおかしい」と叫ぶ。見ればガラスの破片を踏んでパンクしていた。雨の中でチューブを交換してエァーを入れて事無きを得た。今回はバイクスタンドを取り付けたので,後輪を外したバイクでもちゃんと自立できて助かった。昨年と今年のドイツ自転車旅行で初めてのパンクを経験した。
淡々と雨の中を1時間40分ほど走るとザールルイ Saarlouisの標識があったのでコースから外れて立ち寄ることにした。公園のような場所を走った。後になって調べてみるとそこは旧ザール川沿いに1680年にルイ14世が築いたヴォーバン要塞 Vauban Festungだった(雨の中を疲れ切って走ったので写真を撮ることも面倒になっていた。要塞の写真はWikipediaからのもの)。「時速15キロの旅」で須山夫妻が散歩した美しい場所というのはここだろう。そこを抜けて住人に市街の入り口を尋ねてザールルイの入り口のドイツ門 Deutschers Torに添えられた大砲の前にたどり着いた。まずはショータイムだ。カフェーでカプチーノを飲んで身体を休めた。
ザールルイはザール川にルイ14世が要塞を造ったことで出来た街なのでその名前があるという。第2次大戦後はフランスに占領されたが1955年に住民投票でドイツとして独立した街だ。ドイツ門の先には近代的な市庁舎とバカでかい大市場 Große Marktがあった。マルクトの中は駐車場になっていて興ざめだった。
コーヒーブレイクをして直ぐに街外れの飲料マーケットに行って水を買った。持っていた空っぽのペットボトルを機械に入れるとバーコードを読み取って25セントの金券が出てくる。それをカウンターで出すと代金から25セントを差し引いてくれるシステムだ。1リットルの水が€1そこそこだから25セントのデポジット料は大きい。だからペットボトルのリサイクルが上手く回るのだ。
予定ではここザールルイに宿を取るつもりだったが手ごろな宿が見つからなかった。で,近くのヴァートガッセン Wadgassenにホテルを予約することになった。6時を過ぎて人通りが少なくなった自転車道に戻り,出会った自転車ファミリーにヴァートガッセンへの道はどれくらいかを尋ねた。教えに従って走り,6時半になってようやくヴァートガッセンのホテル Wadegotiaにチェックインした。やれやれ今日の道のりは遠かった。濡れた雨具を干して,シャワーを浴びて洗濯だ。
街を歩いてみたが大したレストランはなかったのでホテルのイタ飯屋に入った。ワインを注文し,ピッツァとサラダを食べた。もうそろそろサラダとピッツァにも飽き飽きしたが仕方ない。明日はザール川自転車の旅のゴールのザールブリュッケンだ。晴れるといいが。
Facebookをみると自転車仲間のS原さんが出張でザールルイの郊外に泊まっていることが分かった。メールで連絡してみたが会うことは叶わないそうだ。まぁ,帰れば幾らでも話が出来るから良いか。それにしても奇遇だ。
第3日目(通算28日目 2014年7月22日)ヴァートガッセン Wadgassen〜ザールブリュッケン Saarbrücken(36.46km)
8時に朝食を摂った。ランチ用のサンドイッチとコーヒーはゲットしなかった。昨日の雨の中の未舗装路の走行でバイクは泥だらけになっていたので泥を落としてチェーンに注油をして9時45分にホテルを出発した。少し走ると線路が脇に寄ってきて対岸(右岸)前方にフェルクリンゲン製鉄所 Völklinger Hütteが見えてきた。
橋を渡り対岸(右岸)のフェルクリンゲン製鉄所を見学する。ここは1994年に世界初の産業遺産として世界遺産に登録された施設だ。製鉄所は1883年に稼働し始め,1986年に閉鎖した。第2次世界大戦の戦禍を奇跡的にくぐり抜け戦後のドイツ復興に貢献したという。入場料を払うときに見学時間を尋ねたら「6kmの行程だから1時間半から2時間かかる」と言われた。
焼結プラントから見学が始まる。ここは粉状の鉄鉱石に石灰石を混ぜて一定の大きさの塊の鉄鉱石を作るプラントだ。見学コースを進むと原料(鉄鉱石,石炭,石灰石)貯蔵庫の長い区画を歩く。ここには12,000トンもの原料が一旦蓄えられたとある。見学したときには原料貯蔵庫ではドイツ再統一25周年を記念したエキジビションが催されていた。そうか,もう四半世紀になるのか。九州から茨城に移ってきてから四半世紀だし,平成の世も四半世紀になったのだ。
大きな鉄のパイプが走る溶鉱炉の下を歩く。廃虚というにはまだ新しい。鉄,鉄,鉄の固まりの中を歩き回る。
ヘルメットを被り階段を何段も上がって地上27mのプラットホームに到着。カミさんは階段登りと高所のために脚がブルブルすると言ってここまで。で,そこから単独で階段を上って45mの高みで溶鉱炉の蓋に遭遇。ここから焼結した鉄鉱石とコークスを交互の層を作るようにに投入したのだ。
フェルクリンゲンの街並みの教会の塔の向こうに原発が見える。反対側に見える山はボタ山か。
階段を下りて地上に戻ってくると世界でも珍しい傾斜したリフトが目に付いた。これで溶鉱炉のてっぺんに鉄鉱石,コークスを運んだのだ。
リフトの基部からフェロドローム Ferrodromに入った。ここには製鉄作業の紹介ビデオや作業服の展示などがあった。これをみるとフェルクリンゲン製鉄所は世界遺産というよりもテーマパークじゃないかと思う。
溶鉱炉の直ぐ隣に1897年に建てられたコークス生産工場 Paradiseがあった。ここで石炭を乾留してコークスを作っていた。1986年には100以上のコークス炉があったそうだ。今では緑のパラダイスになっている。
最後にブロワー・ホールを覗く。ここには溶鉱炉に送る圧縮空気を作り出す巨大な送風機が備わっていた。ホール内ではエジプト展のエキジビションが催されていたがカミさんが不機嫌なのでパスした。
聞けば昨晩の寝不足と今日の空腹で疲れ切ったのだと言う。製鉄所の出入り口にあったレストランで昼食を摂ることにした。ビールとソーセージと何やら不明だが一品を注文した。出てきたのは肉詰めジャガイモ団子だった。ソーセージには留め金具と糸がついたままだ。ドイツだねぇ〜。結局,10時半から1時まで見学したことになっていた。疲れて腹も減るわけだ。
フェルクリンゲンを発って小一時間も走るとザールブリュッケン Saarbrückenに到着した。が,ホテルのチェックインは後回しにして更に先まで行ってみることにした。6キロ程でにフランスとの国境だ。ぜひ跨いでみたい。で,古い橋 Alte Brückeをくぐって先に進む。
地図で見ると多分この辺りだろうと見当をつけた場所に左右が違った言語で書かれている標識があった。来し方はドイツ語,行く末はフランス語で書かれている。直ぐ先にある案内図はフランス語で書かれている。そして道端の草むらに0kmと彫られた石碑を見つけた。ここがドイツ・フランスとの国境に間違いない。通りかかったフランス人のサイクリストが英語で話しかけてきた。「ここはフランスか」と聞けば「フランスの町はこの先だ」と言う。「この石碑は何だ」と聞くと「知らない」という。地続きの隣国同士に暮らす彼らには,EUとなった今は,国境など関心がないと見える。我々はここをザール川自転車道のドイツの終点と決めた。時刻は3時05分になっていた。やったね,とカミさんと大喜び。
ザールブリュッケンに戻り予約してあるIbis Saarbrücken City Hotelに3時50分にチェックインした。€80のホテルともなると部屋にはエアコンが備わっているのだ。シャワーを浴びてこの自転車旅行で最後となる洗濯を済ませた。
フロントで地図をもらって街に出てみることに。ヴィルヘルム・ハインリヒ橋 Wilhelm-Heinrich Brückeを渡る。近代的なビルが建つ目抜き通りを通って,これまた近代的な市庁舎を眺めて歩く。フランスとの国境の街のここザールブリュッケンも他のドイツの都市と同様に第二次世界大戦の戦略爆撃で大きな被害を被った。30回の空爆によって11万8千人の人口のうち,少なくも,1,234人が亡くなった。街全体が炎上し,住宅地の50%が破壊された。
ヨハネス教会 Johanneskirche Saarbrückenに立ち寄ってみたが中では何やら催されていた。
明日のフランクフルに戻る切符を買いに中央駅まで足を伸ばす。駅前にはヨーロッパギャラリー Europa Galeryという建物があったので入ってみた。中はショッピングモールだ。ブラブラ歩くも特にどうということはない。
ザールブリュッケン中央駅の自動券売機でドイツ国内一日割引乗車券(これは購入後に使用者の名前を記入することになっている。使用後に他人に譲渡させないためだろう)とバイク持ち込み切符を買う。ついでに時刻表も出力させた。もはや操作ミスはないまでにすっかり慣れた。明日は9時40分の列車に乗り,マンハイムで乗り換えて12時45分にはフランクフルトに着くことになる。
駅通り Bahnhofstraßeを歩いていて北海 Nord Seeという魚料理のテイクアウトチェーン店を見つけて入った。ここに入るまでにカミさんは「あそこに行きたいんだけど」,「これが欲しいんだけど」とあれこれ決めかねて腹が減ったこっちをイライラさせる。フェルクリンゲンの敵をとっているんじゃないだろうなぁ。言いたいのをグッと我慢して,ここのところは魚料理ビュッフェに決めさせた。自分はタラのフライとライス,カミさんはシーフードサラダを取る。このライスが美味かった。ちょっとパサついたピラフのようだったが,久しぶりのコメの味はこの上なく美味かった。
ザール川自転車道の旅は142.43kmと短かったが3日かけてのんびりと走った。天候が勝れなかったのが残念だった。2014ドイツ自転車旅行の総距離は1,164.54kmとなっていた。長かった旅も終わりだ。もっと短くても良いかな,それとももっと長くても?!
第4日目(通算29日目 2014年7月23日)ザールブリュッケン Saarbrücken〜フランクフルト Frankfurt am Main(0km)
7時に目が覚めた。窓の外を覗くと何やら見慣れた鳥が教会の屋根にとまっている。九州で見慣れ,かつてのオランダ旅行で出会って驚いたカササギ(佐賀ではカチガラスと呼んだ)だ。7時半に朝食を摂った。
8時半にホテルをチェックアウトして保管してもらっているバイクを出すのにガレージとバイクケージの鍵を借りる。地下ガレージの鍵を開け,更にバイクを置いてあるケージの鍵を開けた。直ぐにバイクを取り出すので鍵をケージの扉に付けたままケージに入ってバイクを出そうとしたら扉がガチャンと音を立てて閉まってしまった。なんと内側からは扉が開かないではないか! ケージに閉じこめられてしまった。ケージの金網は目が詰まっていて手が入らないので鍵が回せない。「ヘルプ! ヘルプ!」と呼べど叫べども地下ガレージからフロントには声は届かない。そのうちにガレージの電灯が消えてしまった。iPhoneのライトを点灯してバイクに付けてあったバンジーコードを使って鍵を抜き取ろうと試みる。コードのフックが鍵束に絡まるが引っ張ってもダメだ。更に「ヘルプ,ヘルプ」と叫んだがダメ。iPhoneでフロントに電話をしてみるも,地下ガレージにいるために電波が届かない。カミさんが自分のヘルプ声にイラついて「少し黙って,落ち着いて,落ち着いて」と扉を開ける算段を思案する。そうこうする内にガレージ内が明るくなった。泊まり客の男性がクルマを出しに来たのだった。渡りに船とばかりに呼び止めてケージの鍵を開けてもらい,ようやくのことに籠の鳥から開放される。バイクを出しているとそこにフロントのお姉さんが様子を見に来た。いつまでも鍵が返却されないので不審に思ったのか降りてきたようだ。
やれやれと荷物を取り付けて中央駅に向かった。閉じ込められていたのは15分か20分くらいだったろうか。後になってカミさんは「主人はパニック状態になってヘルプ,ヘルプと叫んだ」と周囲に言い触らした。しかし自分は「この場はじっくりと誰かが降りてくるのを待つしかないか」と腰を落ち着けようとしたかったのだ。だが何もしないとカミさんに何を言われるか分からないので何回も大声でヘルプを叫んでポーズを取ったというのが真相だ。ホテルで扉を開けるときは鍵を常に手元から離さないことを肝に銘じたドタバタ劇だった。
9時5分に中央駅に到着した。余裕を持ってホテルを出たのが幸いした。今日はバイクでは走らないのでバイクウェアーは着ずに観光スタイルだ。定刻通りに9時40分の列車に乗ってヤレヤレと一安心した。
11時12分にマンハイム中央駅 Mannheim Hbfに着いて,11時39分のフランクフルト行きに乗り換えるので11時には乗り換える支度をした。駅についたので降りてみると乗り換えるはずの7番線のプラットホームが無い。駅名と路線図を見るとマンハイム中央駅の一つ手前の駅だった。どうやら列車が10分ほど遅れたらしい。道理で乗降客が少なかったわけだ。時刻表を見ると10分後に各駅列車(RB)が来ることが分かり待つことにした。
RBは時刻通りに到着し,一駅を乗ってマンハイム中央駅での乗り換えに間に合った。ヤレヤレ,今日は危ないことばかり続く日だ。
今度の列車は12時45分の定刻通りにフランクフルト中央駅に到着した。中央駅の一番外れの24番プラットホームから外に出るとホテルTopasは直ぐだ。改札口で切符を渡すわけではないのでプラットホームから道路へ自由にバイクに乗って行けるのだ。一ヶ月ぶりのホテルTopasに荷物とバイクを置いて街に昼食にでる。
昨年のフランクフルト中央駅は改修中だったが修理は終わっていて華麗な姿を見せていた。カイザー通り Kaiserstraßeを歩いているとカミさんがカレー食べ放題の店を見つけた。相変わらずカミさんの鼻は鋭い。久しぶりのカレーとライスに舌鼓を打った。ビールと共に食したことは言うまでもない。今日のフランクフルトも暑い,暑い。
カイザー通りからエッシェンハイマー大通り Große Eschenheimer Straßeを歩く。1428年に建てられた監視塔のエッシェンハイマー塔 Eschenheimer Turmの向こうに見える外壁が「く」の字のジュメイラホテル Jumeirah Frankfurtは一泊3万円近くもする高級ホテルだ。後で気が付くと,このあたりでカメラのケースを落としてしまったようだ。安物だからどうということはないけど。
シュティフト通り Stiftstraßeに入りその先の屋内市場 Kleinmarkthalleを冷やかす。二階では食事を摂ることも出来るようになっている。パン屋,サラダ屋,乾燥果実屋,ワイン屋,魚屋などなどが入っている。上野のアメ横のようだ。食品は入国の時に面倒なので残念ながら買って帰るわけにもいかない。
レーマー広場 Römerbergを歩いて,さらにアルテ・オペラ Alte Operにまで足を伸ばしてみる。この暑さに耐えかねてか,子どもが噴水に入って遊んでいる。いずこの子どももおんなじだ。公園を抜けて,一旦ホテルに戻ったのは6時だった。
しばしの休憩を取って,シャワーを浴びてサッパリして夕食に出かける。カミさんが中央駅の構内の軽食屋に行こうというので再び24番プラットホームからショートカットで構内に入ってアジア系の店に入る。ここではカウンター越しに目の前の焼きそば,春巻き,生春巻きなどを注文しようとしたのだがあれこれと迷ってしまう。そうするとカウンター内の東南アジア系のネエチャンが我々を無視して次々にドイツ人の注文を捌くという挙に出た。我々の先に来たインド系の男性もドイツ語が話せず英語で注文するが「ここで食べるのか,テイクアウトするのか」と罵声を浴びさせるような態度で応対する。男性はオロオロするばかり。アジア人が同じアジア人に対する不快な接客態度を体験した。料理の味はひどいものだった。この旅でドイツ人にこのような仕打ちを受けたことはなかった。ドイツの人は言葉がうまく通じない我々を辛抱強く待ってくれて,身振り手振りでの会話に付き合ってくれたのに…。同じ移民のドイツ人でもこのような扱いはされたことは無かったのだが。
再びレーマー広場に行きアイゼルナー橋 Eiserner Stegから夕暮れのフランクフルトの街を眺めた。つい先日は雨の中を走り,橋の下で雨宿りしながらランチをとりながら眺めたフランクフルトだ。今回はそこを三度も訪れたのだ。雨の中を走った右岸のマイン川自転車道を夕闇が包んでいた。
ちょっとロマンチックでセンチメンタルな気分になったのでレーマー広場にもどってワインハウスで最後の晩の余韻に浸ることにした。甘口のワインを注文したがカミさんには甘すぎると不評だった。自分はとても良い味のワインだと思ったけど。
第5(通算30日目 2014年7月24日)フランクフルト Frankfurt am Main〜成田(0km)
7時半に朝食を摂った。フランクフルト中央駅の24番プラットホームにバイクを停めて駅前の朝市を冷やかす。フライトは13時55分なので時間はタップリとある。
それでもと11時に空港に行った。空港ロビーでバイクを梱包するという一仕事を終えてコーヒーを飲む。ここでも嫌な思いをした。中国系のオバサンのウェイトレスがなかなか注文を取りに来てくれないのだ。呼んでみても一旦は無視された。隣に座った外国人のイケメンのオニイチャンには愛想を振りまいて親切にしてくれるのだが,我々には冷たい態度を取る。日本人ってそんなにも嫌われているのだろうか。またしても不愉快な気分をここでも味わされた。
フライトの2時間前になりようやく掲示板にLH710便の受け付け開始が表示された。カウンターでiPhoneのパスブックに入れたフライト情報を示した。昨晩メールが入って事前チェックインができるというので済ませておいたのだ。最近のチェックインシステムはITリテラシーに疎いお年寄りには不便で困ったものだ。バイクをドロップオフしようとすると「大型荷物はここではなく別のカウンターだ」と他のカウンターを指差す。そこでバイクを預けるとフライトチケットを発行してくれて「あなた方にルフトハンザからのプレゼントでエコノミーからビジネスクラスに変更した」と言うではないか。バイクの運送料が無料の上に,何故にビジネスクラスに差額なしで変更してくれるのかとカミさんと不審がる。チケットには確かにBUSINESSと印字されている。
時間が迫って来ていたので免税店で慌ててワインを買った。カミさんと事前に「バイク運送料がタダだったらワインを買おう」と話していたのだ。マイン,ライン,モーゼルのワインを買ってビジネスクラスの搭乗口から入った。チケットを見せて案内されたのはやはりビジネス席だった。カミさんはまだ半信半疑で「差額取られるんじゃない」と落ち着かない。離陸前にさっそくワインが提供された。それも数種類から選べられるのだ。
2時20分にフランクフルト・マイン国際空港を飛び立った。とうとう今年のドイツ自転車旅行も終わりだ。感慨深い思いに浸っている間もなくフライトアテンダントが飲み物を聞きに来る。ビールをお願いした。その後に出てきた料理は寿司などの上質の和食だ。器も陶磁器を使っている。テレビ画面も大きく見やすい。そして座席はフルリクライニングに近くなるのでラクチンこの上ない。頻繁にフライトアテンダントが回ってきて色々と聞いて回る。ビジネスクラスってこんなにもサービスが良いんだね,とカミさんとほくそ笑む。
はてさて何故にビジネスクラスになったのかと思いを巡らす。エコノミークラスで座席を予約したとき三ヶ月前で,その時は回りの座席はどこも予約が入っていなかった。それ以後ここに後から団体が入って我々の座席が欲しかったのではなかろうか。それで他の席に移って貰うにあたり上のクラスのビジネス席を宛てがった,と言うのが自分の推理だ。このルフトハンザからのハッピープレゼントで昨日,今日の不愉快な体験がフッ飛んだのは言うまでもない。しかし,このラクチンなビジネスクラスの料金を自前で出すことはかなわないだろうなぁ。
第6日目(通算31日目 2014年7月25日)成田(0km)
快適なフライトで翌日の朝を迎えた。日本時間の8時5分に成田国際空港に到着した。暑い,暑いと言っていたフランクフルトの暑さなんて目じゃない暑さがドッと身体を取り巻いた。自宅に帰ってのこの夏の生活が思いやられた。
おわりに
かくしてドイツ中・南部を横断したマイン川・ライン川・モーゼル川,ザール川自転車道の旅は終わった。カミさんと一ヶ月の間というもの朝から晩まで顔を突き合わせて生活できたことが不思議なくらいだ。これが旅の醍醐味かも知れない。さぁ,次はどこにしようか。カミさんはドイツ以外の国を走ってみたいというが自分は次は旧東ドイツの自転車道を走ってみたいと思う。と言うことはエルベ川自転車道の旅か?
今回の旅行にはおよそ91万円の費用が掛かった。昨年の自転車旅(約87万円)とほとんど違いがなかった。
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Nandateさん,日程の都合など諸般の事情はあると思いますが,ロマンチック街道自転車道を1日100kmとはもったいないです。我々のように,半分の50kmですと文字通りの「旅」ができると思いますヨ。でもドイツの夏の1日は長いですから20時頃まで走れますからね。
先ほどは、メールをありがとうございました。一気に2014年のブログを読ませていただきました。同じくコメントされているドルフィンキックさんにも質問をさせていただいております。以前、九州に住まわれていたとのこと、奇遇ですね、小生は福岡県北九州市の出身です。1997年から約2年ほど、英国にて生活しており、その際にドイツまでドライブしまして、ライン河沿いのザンクト・ゴアに3泊くらいして、ここを起点にあちこち探索しました。2014年に家族で再来訪しました。計画中のロマンチック街道は日平均80から100キロ程度のライドを予定しています。
こんにちは。
早速、丁寧なアドバイスを頂きありがとうございます。
大変参考になりました。
まだしばらく先になりますが、ヴェーザー川の自転車の旅を楽しんできます。
どるふぃんきっくさん>平日1日割引券は当日の券売機でも買えます。拙ブログ「ロマンチック街道自転車道の旅」の第1日目をごらん下さい。しかし,このときは平日1日割引券を知らずに,通常乗車券を買ってしまっています。乗車区間,日時などを押して出てくる画面のデフォルトボタンは通常乗車券となっていますのでご注意下さい。割引乗車券には活字体でサインをしておきます。これは余った割引券(区間,時間などで)を他人に譲渡させないためでしょう。そのために検札時に身分証明が必要になることがあるのでしょう。私たちは身分証を求められたことはありませんが,その時はパスポートで十分と思います。バイクの持ち込み券は英語メニューでは出ませんでした。拙ブログのページが参考になれば幸いです。
私たちの今年のドイツ自転車旅行は事情が許せそうもありません。国内で我慢して,次回に大いに楽しもうと思います。どるふぃんきっくさんたちの楽しい旅を祈念します。Gute Fahrt !
こんにちは。
この冬は寒さが一段と厳しいですがいかがお過ごしでしょうか。
2015年の自転車旅行を既にご計画が進んでいらしゃるかと思います。
私たち夫婦は、今年は2週間をかけてヴェーザー川自転車道を走ろうと計画中です。伊太利屋さんご夫妻の旅行記を大変参考にさせていただいております。
そこで、ドイツ国内割引一日券(Quer-durchs-Land-Ticket)のついてお聞きしたく、書き込みしました。次の2点についてお教えいただけますか。
(1) 乗車当日に自動券売機で購入できますか。伊太利屋さんは前日購入されていましたが。
(2)乗車時に身分証明の提示を求められるようですが、パスポートでよろしいでしょうか。
以上、宜しくお願い致します。
どるふぃんきっくさんコメントありがとうございます。観光しながらですと1日50キロくらいが丁度いいペースでした。1日割引チケットは平日と週末のものがあります。お二人ですとどちらも同じ割引ですが,人数が増えると違ってくるようです。我々は平日の移動でした。ただ,券売機では通常料金がデフォルトボタンになっていますので,割引切符のときはそちらのボタンを選んでからOKボタンです。では,どるふぃんきっくさん達の次回の旅に,Gute Fahrt !
こんにちは。
「マイン川」から「ライン」、「モーゼル」そして「ザール川」まで読み切りました。毎日、毎日の行動の詳細な記述と豊富な写真は、まるで自分が体験しているような思いで、楽しく拝読させていただきました。ご夫婦で一ヶ月をかけてドイツ国内を自転車で1000km以上走行されたことに、敬意を表します。素晴らしいの一言です。体調管理も大変だったのではないでしょうか。私達夫婦もそれほと遠くない将来に、伊太利屋さんご夫婦の辿られたルートやご体験を参考に、観光も取り入れながらの長期間の自転車旅行を楽しみたいと考えております。
DBの1日割引券が券売機で買えるんですね。次回は利用しようと思います。