手賀CSC & 三連勝シニアの朝練メンバーのヤングY口さんが勝浦往復のツーリングの参加者を募った。事前のルート図によると距離は248kmで総計1,250mのヒルクライムを伴うコースとなる。今年は糸魚川ファーストランもDNSにしたことだし，まぁやってみようかと参加することにした。
まだ暗い3時半に起きて餅を加えた朝食を摂り，4時半に自宅を出た。この季節のこの時間は明るくなっており空気は爽やかだ。しかし，全国的に前日から暑い日が続き，房総半島も当日は30℃を越す真夏日が予想された。どうやら過酷なツーリングになりそうだ。5時半に手賀沼親水広場に到着すると9人の壊れている爺さんや中年の鉄脚ライダーが集まっていた。Y口リーダーのブリーフィングの後お約束の25km／hのスピードで手賀沼を発って勝浦を目指した。
おそよ2時間も走ったところで休憩。まだ時刻は7時半だ。とは言うものの3時半に朝食（？）を摂ったのでここらで固形物をとチョコパンを食べる。
1時間半ほど走ってまたまたセ◎ンイ△ブンで休憩。ここではN堀さん手作りの海苔巻きが提供された。今日のN堀さんは快調そのものだ。あわよくば最後尾を二人でチンタラ走ろうと思っていたのだが大誤算のようだ。
何回目かの休息でまたまたポ◎リスエットをぐい飲みする。この過剰な（？）水分摂取が祟ってこの後でお腹がゴロッピーになる。いつもはあまり水を飲まないが，これほど水分を摂るとは自分でも意外だ。それほど今日は暑い。
やがて大多喜駅を通過した。何やら時代掛かった街並みだ。一度訪ねてみたいと思っていたが電車でもクルマでも遠いのでいまだに実現してなかった。それがまさか自転車で来るとは…。遠くに大多喜城が望めたがリーダーのY口さんは何も言わずに大多喜をスルーした。お〜〜い待ってろよ，大多喜町。今度ゆっくり来るからな〜。
大多喜の市街を外れると目の前に田園風景が現れた。初夏の日差しに映える緑の中を走る。いいねぇ〜，と思っているとコースは徐々に登り始めた。このあたりから集団もバラケ始める。平地と下りには強いが登りはイマイチのＩ田さんが遅れていく。いままで第2集団を引いていた自分はここで先頭を行くＩ関さん，E戸さん，H川さんを追うために軽くスパートを掛けた。Ｉ関さん，E戸さんが離れて行き，H川さんといいリズムで登っていくと峠の頂上に着いた。そこには勝浦市の標識が立っていた。ようやくのことで勝浦に入ったのだ。時刻は11時20分だ。この分なら勝浦市街での昼食に間に合いそうだ。
ここからルンルン気分で『人生，下り坂サイコー』てな調子でダウンヒルの始まりだ。自分はここでGPSの電池を入れ替えたりしたので集団から遅れて，S原さんの指示を受けながらペダルを回して皆を追わなければならない羽目になってしまった。登りをちょっと張り切ったのでこの下りと平地に入ってからの追いかけは辛かった。やがて海が見えてきた。と思うまもなくトンネルだ。いくつものトンネルを抜けて勝浦名物の朝市の場所にある「い◎い」食堂に入った。ここはY口さんやS原さんらはおなじみの場所のようで，おすすめは担々麺ということだ。店内にはタレントや芸人たちの色紙が至る所に掲げられている。得てしてこういうところは…だな，と思いながら担々麺を注文する。注文を済ませてからゴロッピーのお腹を宥めるために席を外す。
出てきた担々麺はチョット寂しい姿だ。普通のラーメンの麺に挽き肉が入っていて，上には晒しネギが乗かっている。辛いのは辛いが，コクが足りないな。F井さんは酢を加えてまろやかな味を出そうとしている。何かが足りないなと考えたらザーサイが無いヨ。まぁ，これがここのスタイルなんだろうな。それにしても勝浦なんだから海鮮丼あたりを食べたかったねぇ。とにかく腹を満たして，担々麺を待っていたお兄ちゃんに頼んで全員の元気な姿を撮ってもらった。
帰りも何度かコンビニで休憩を取った。Y口リーダーは追い風に乗って30km／hで飛ばすが，自分が引くK村さんが遅れがちだ。スピードを緩めるとS原さんが寄ってきて「先頭代わって引きましょうか？」と声を掛けてくる。「疲れた訳じゃないよ，後ろが切れそうだからスローダウンしているんだヨ」と答えるとS原さんも納得したようだ。信号で停まったときにY口リーダーに「巡航速度を27km/hにキープしてくれ」と頼んだ。その後は集団がバラケることなく走ることができた。
ルートラボのプリントもコマ図も家に忘れて来てしまい，GPSはヒップバックに入れっぱなしの自分にはどこをどう走っているのか見当もつかない。そのうちに成田市街に入ってようやく自分の居場所が明らかになった。成田からは国道408号を行くほうが家には近いので，R408の交差点で皆と別れてつくば・土浦方面に向かった。始めは30km／hで快調に走れたものの，長豊橋で利根川を渡って茨城県に入ったら，安心したせいか，スピードが落ちてしまった。お尻が痛いのを我慢して走り，落ちていく夕日を真っ正面に眺めながら常磐線の踏み切りを渡って帰宅したのは6時半を回った頃だった。
我孫子・柏の千葉勢は，N堀さんが煽って，手賀沼CRでバトルを繰り広げたそうだ。いやはや…
前回の野州路ツーリングの時と同様に今回も鉄脚メンバーだったために，先行してスナップ写真を撮ったり，周囲の景色を撮ったりすることができなかった（ここの写真の一部はＩ田さんとS原さんのアルバムから拝借した）。
14時間あまりを費やして走った距離は274.8kmとなっていた。実走時間は11時間30分で総上昇量は1,423mだった。心拍計による消費カロリーは5,734kcalだった。ビール（発泡酒）を一缶飲んだらあっという間に五臓六腑に染み渡り，8時には寝床に就いてしまった。
