7月 162007
 

台風一過の連休の最終日,カミさんとBD-1で松戸の戸定(とじょう)邸を中心にしたポタリングに出掛けた。常磐線の牛久駅までは実走で行き,松戸駅から戸定邸を目指した。水戸の最後(11代)の藩主で徳川慶喜の弟の昭武が明治17年(1884)に建てた戸定邸は高台にあった。

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門を入ると左手に戸定歴史館があるが,今日は陳列の入れ替えで休館となっていた。

戸定邸はこの1月に重要文化財に指定されたそうで,松戸市内のあちこちにお祝いのポスターが見られた。邸内に入ったところで,ボランティアのガイドさんが付いてくれて親切に説明してくれた。邸内の客間からの庭は和洋折衷の様式でホッとさせるものがある。

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右手には富士山が望めるはずだが,今日は雲間に隠れて いた。が,眼下に江戸川が望める。

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徳川家の家紋の二葉葵も庭に植えられている。ユキノシタに似ていなくもない。

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邸の敷地は戸定が丘歴史公園になっていて四季折々の花々を楽しめるらしい。

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お昼近くの時間になったのでいったん駅の近くに戻り,生パスタの昼食をとった。再び戸定邸の脇を通って二十世紀公園を目指した。

迷いながら公園に着いたが,予想外に小さな公園で あった。建てられているモニュメントを見て,ようやく二十世紀公園の意味が分かった。二十世紀とは梨の品種の二十世紀なのだ。この地が二十世紀梨の発祥の地ということだ。

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市川歴史・考古博物館は休館であったので,じゅんさい池緑地を目指した。ここに着くまでどれほど迷ったであろうか。「埼玉・千葉自転車散歩」とGPSを手に走っているのだが,どうもスピードと地図スケールが頭の中で一致していない。自転車と地図とGPSの組み合わせは100km,30km/hの状況で使っているので,どうもこのようなポタリングでは巧くいかない。単なる,老人力の賜物かも知れないが… ようやくたどり着いたじゅんさい池にはジュンサイはなかった。

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池の外れに「古代蓮観賞日」との案内があるので廻ってみた。ボランティアの老人の案内によれば,池のジュンサイはザリガニと害虫によって全滅したそうだ。わずかなジュンサイがヒツジグサと供にタップで保護されていた。

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その隣のタップには大賀ハスが保護されている。

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目の前の池には古代蓮が植えられているが,残念ながら,午後の時間ではほとんど花が閉じていた。

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霞ヶ浦の辺りで見かける蓮とはちょっと違った色合いだとカミさんは言うが,自分には見分けがつかない。

じゅんさい池緑地を後にして下総国分寺に廻った。ここに至るまでにも住宅地の路地をあちこちとさ迷い走った。どうも今日のコースは分かり難いこと甚だしい。天平13年(741)に聖武天皇が号令して建てた国分寺であるが,現存の寺院は明治,昭和に再建されたものだそうだ。

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境内には市川七福神の毘沙門天が祀られている。

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ここから千葉商科大近くの弘法寺に廻るつもりが,またまた迷ってしまい,千葉商科大と国府台公園の間を抜けてしまって,東京医科歯科大と国立校国府台病院 の間の道から里見公園に出てしまった。空模様も怪しくなったので,江戸川サイクリングロードにでて松戸に向かった。

途中,矢切の渡しを通ったが,今日の江戸川は昨日の台風の影響で水嵩が増しているので,渡しは中止されているようだった。

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松戸駅に着いてお茶しようとしたが,駅ビルには喫茶店は見つからなかったので止めにして自転車にもどった。が,自転車置き場の脇に停めた自転車に赤札がしっかり付けられていた。有料の契約駐輪場だったのですぐ脇のガードレールにケーブルで停めていたのだが,違法駐輪となってしまったのだ。係員が廻ってきたので,平謝りに謝ってなんとか許してもらった。みんなが停めている駐輪禁止の場所では違反にならない状況が不可解だが…

迷いに迷った松戸・市川歴史散歩は26.1kmを5時間32分かかった。どうも街中のポタリングは性に合いそうもない。

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  One Response to “松戸・市川歴史探訪”

  1. […] いる公園で2007年7月にカミさんと戸定邸からここを経由して江戸川サイクリングロードをポタリングしたことがある。ところがここ21世紀の森と広場はまったく方角違いで二十世紀公園と […]

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