2025年4月23,24日はカミさんの友人2人(仲良し3人組)と会津にプチ旅行した。彼女らとは50年以上の付き合いで気心は知れている。このメンバーとは一昨年の「はけの道&深大寺蕎麦」の散策以来の再会だ。今回は運転手の大役を仰せつかった。お目当ては福島県喜多方市の日中線枝垂れ桜だ。私とカミさんは2017年に日中線枝垂れ桜を目的に喜多方を訪ねているから8年ぶりということだ。カミさんと私は自宅から車で常磐自動車道から磐越自動車道を走ってJR郡山駅で2人を拾って合流した。
心配した雨は喜多方についたときは止んでいた。まずは喜多方駅前の食堂で喜多方ラーメンで腹を満たした。もう30年くらい経つだろうか,家族で裏磐梯の小野川湖でキャンプしながらカヤック(カヌー)を漕いだり,磐梯山に登ったりして遊んだ。そのときに初めて喜多方ラーメンを食べたのだが,煮干しのあっさりしたスープの味は覚えている。九州に10年近く暮らしていたので豚骨スープしか味わっていなかったので新鮮でシンプルな味に驚いたものだ。今回の喜多方ラーメンの味はといえば「こんなもんだったかなぁ」だ。3人組はどんな味を感じたかな?
曇天ではあったが日中線の枝垂れ桜は満開だった。ちょうど8年前にカミさんと訪ねたときは人混みの中を自転車を押し歩きしながらの観桜だったが,今回は人出も多くなくゆっくりと満開の桜を楽しんだ。
喜多方駅に戻りながら旧甲斐家蔵住宅(8年前には入場できたが今回は不可),レトロ横丁,おたづき蔵通り,愛宕神社と北宮諏方(訪でなく,コンベンなし)神社巡りをする。
最後は飲兵衛の誰かさんのために大和川ミュージアム四方(旧北方風土館)を訪ねた。飲兵衛さん達は日本酒の試飲を楽しんだが,残念ながらアッシー君の自分は効き酒を楽しむことはできなかった。
旅の初日の宿は会津若松市の東山温泉にとった。
温泉に浸かって汗を流してディナーだ。ここで3人組の一人が「私,ここに来たことある。温泉がバルコニーのように張り出していたのを思い出した」なんて曰う。フムフム,物忘れがひどくなるのは私だけではないのか。
ここに来て私もアルコールが許されて晴れて乾杯。てんでに好きなものをとってきてお腹をいたわりながら8分目にする。そのあとはデザートまでしっかりととって満たしました。お年を召したご婦人3人組の食欲もまだまだ衰えていません。
2日目の朝食は皆さんこれまたしっかりと食べた。
会津若松といえば白虎隊だ。ここでアッシーくんのわがままを聞いてもらって飯盛山を訪れた。高校時代,会津の出身で日本史の先生が明治維新の頃の授業では必ず白虎隊の話で一コマを潰してお国訛りで顛末を解説してくれたことを思い出した。
飯盛山にはベルトコンベヤーのような動く歩道で登った。自刃の地を訪ねて,そこから城下を見渡してみたが鶴ヶ城(会津若松城)がどこにあるのか同定できなかった。
飯盛山の中腹にあるさざえ堂(円通三匝堂 えんつうさんそうどう)を巡った。さざえ堂はDNA二重ラセンのような作りの回廊があって上りと下りが鉢合わせしないようになっている。茨城県取手市にもさざえ堂(長禅寺三世堂)がある。ここは地元なので訪ねたことがある。もう一つは群馬県太田市の曹源寺本堂ということだ。ここは自転車トレーニングでグリーンドーム前橋に通う途中の地域なのでそのうちに立ち寄ってみようか。
会津若松を発って江戸時代の宿場町の面影を残す大内宿を訪ねた。幸いにも好天に恵まれて宿場町の光景が俯瞰できた。私とカミさんは2度目の訪問だ。当たり前だろうが相変わらずの観光地だ。
昼食はここでネギ蕎麦を賞味することにした。ネギ蕎麦は手打ちではなかったが大盛りであった。だが,自分らの手打ちそばの方がうまいことはカミさんと同意見だ。
大内宿のネギ蕎麦の風習は、もともとは祝いの席や将軍への献上品としての蕎麦で「切る」という行為を避けるため、ネギを切らずそのまま使ったことが始まりという説がある。また、江戸時代の宿場町文化の中で「旅人へのもてなし」として面白い食べ方を提供しようと考案されたとも言われている。現在のネギ蕎麦は、約30年前に大内宿の三澤屋が観光客向けに考案し、名物化したものだ。それ以前は、そばとネギの組み合わせ自体は子孫繁栄(ネギを男根に見立てて?)や長寿を願う縁起物として祝い事で用いられていましたが、ネギを箸代わりにするスタイルは現代になってから広まったものだ。と,ChatGPTなどが解説してくれた。
大内宿からさらに,近くの塔ノ岪(とうのへつり)に回った。奇岩絶壁が連なる景勝地で1943年に国の天然記念物に指定された。「へつり」とは会津地方の方言で、「川に迫った険しい断崖」や「急斜面」を意味する。ここも2度目だが以前来たとき(いつだったかな)よりの遊歩道が短くなっていた。3.11の大地震で崩落したの川の水で侵食したのか。
帰りは国道118号を須賀川まで走り白河ICから宇都宮ICまでを東北自動車道で走った。国道118号線は信号もなくひたすら上りひたすら下るという快適なクルマでの走りを堪能した。JR宇都宮駅でお二人様を降ろしてカミさんと私は下道でのんびりと帰路に着いた。アッシー君役ではあったが久しぶりの友人との旅は楽しいものだった。機会があればまたお供したいものだ。