4月 192009
 

昨晩のラジオでの三春の滝桜が満開だという情報を得て,高速料金も1000円だし,カミさんを誘って思い切って福島県三春町の滝桜を見に行くことにした。ネットで調べてみると14日が満開で,この休日には散り始めるという予想だった。その上,土日の人出はもの凄いらしい。で,5時起きして5時半に出発した。常磐道はいつもより混んでいるようだが,水戸を過ぎると空くのはいつものことだ。磐越道に入っての小野IC辺りの川岸の見事な桜並木が眼に入る。クルマは空いているし,さい先が良さそうだ。ところが,船引三春ICのETCゲートで渋滞の列にはまった。隣の料金支払いゲートには全くクルマが入って行かない。しかし,そうこうする内にゲートを無事に1000円で通過することができた。国道288号の流れもスムースだ。さすがに8時前だから桜見物も楽だろうと楽観する。しかし,それも束の間,滝桜の案内板に従って信号を曲がってみると長蛇の列が出来ていて,ほとんど動かない。そこで,思い切って運動公園の駐車場にクルマをデポすることにした。こんなこともあろうかと,折りたたみ自転車のBD-1(Birdy)を用意してきたのだ。

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渋滞する車の脇をスイスイと走り抜けるのは何とも気分のいい物だ。ただ,昨日の100kmファーストランの疲れが残っていて,ちょっと登りが辛い。8時半ころに滝桜に着いたのだが,辺りは人で一杯だ。日本三大枝垂れ桜で樹齢1000年を超すという滝桜はやはり少し散っている。が,遠くから眺めると実に見事である。カミさんはスケッチを始めるというので,自分は桜に近づいてパチパチと写真を撮ることにする。 幹の根本には祠が設えられている。
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ぐるっと回ってみると,桜の裏手は菜の花が満開だ。小高い丘のソメイヨシノはちょうど見頃だ。滝桜は紅枝垂れ桜という種類だそうだが,このソメイヨシノとそれほど色合いは違っていないように見えた。

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一回りして,茶店で二度目の朝食をとった。聞けば,三春の町中にもいろいろと名物桜があるそうな。そして,さくら湖脇の三春の里では田舎料理が食べられということだ。まずは,さくら湖のさくら公園に行くことにした。反対側から来るクルマも長蛇の列で,中には観光バスから降りて歩き始めた団体もある。茶店の話では,昨日は駐車場までに4時間かかった人もいたとか。Birdyでの桜ポタリングは大正解だ。さくら公園に向かう途中に不動桜の案内板があったので脇道に入ってみた。のどかな田園風景のポカポカ陽気の中をBirdyでのんびり,のんびりと走る。やがて着いたところは不動堂を守るように咲いている枝垂れ桜であった。何とも風情のある桜だ。
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ここで聞いた話では近くに地蔵桜という紅枝垂れ桜があるということだ。そういえば滝桜の先を右折する際に案内板があったっけ。戻ってぐるっと回ってみる順路になるので,とにかく三春の里でお昼を取ってから考えようとカミさんと話し,ふたたび三春町に戻って,さくら公園を目指した。そうなんです,不動桜は郡山市にあったのです。到着した,さくら湖に突出した,さくら公園の桜も満開であった。

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さくら公園から三春の里までは,三春ダムの堰堤を渡って走る。ダム資料館の茶店でソフトクリームを舐めながら,湖を滑るボートに眼を馳せる。

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三春の里の,ダムに沈む古民家を移築したレストランは満員盛況だったので,田園生活館の別館で桜御膳と田舎御膳をとった。大きな三角の油揚げの中に具を詰め込んだ郷土料理をビールで堪能した。
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クルマをデポした運動公園駐車場は5時までということだったので,地蔵桜は断念して,三春の町中に散在する桜見物を優先することにした。まずは,福聚寺の桜だ。せまい街中を迷いながらたどり着いたが,残念ながら枝垂れ桜は盛りを過ぎてしまっていた。それでも境内は桜に満ちあふれており,十一面観音様にも巡り会うことができた。
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立派に整備された目抜き通りを走り,カミさんの要望で三春人形館を訪ねた。しかし,ちょっと期待はずれだった。役場の駐車場の上の見事な枝垂れ桜が目についたので急な坂道をBirdyを押して登ってみた。三春町歴史民俗資料館の回りはそれは,それは見事な満開の枝垂れ桜が咲き誇っていた。

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保健センター脇から続く坂道の上には城山公園があるので,Birdyをデポして徒歩で登ってみた。途中の浪岡家の名物桜はすっかり散ってしまっていたし,お城坂枝垂れ桜も盛りを過ぎていた。舞鶴城跡の桜もちょっと寂しげだった。
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運動公園に近いところの真照寺は水芭蕉の名所だそうだ。あるかどうか分からないが訪ねてみた。盛りは過ぎていたが,数株はまだ花が残っていた。池には,暮れなずむ春の陽だまりに,鴨が。
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桜吹雪の中を走り,運動公園にたどり着いたのは4時を回っていた。8時間もの桜ポタリングであったが,走った距離は25キロほどであった。滝桜に向かう道は空いていたので,地蔵桜見物を試みたが,滝桜まで1kmのところで,まだ渋滞があった。今年から17~19日まで滝桜のライトアップがあるということで,まだこの時間でもクルマがあるのだろう。残念ながら諦めて帰路につくことにした。帰りの常磐道はつくばJCTまでは順調だったが,その先は15kmの渋滞とのことであった。みちのくの春を満喫した一日であった。

  4 Responses to “桜ポタリング in 三春”

  1. 森を歩こうさん,情報ありがとうございます。岩手ですか,思い出しますね〜。亡くなられたS先生とカミさんと4人で椀子蕎麦に挑戦したことを。ここ10年以上も解剖学会にはご無沙汰しております。それに,今年度で定年退職ですからなおさら学会参加など。いつも「学」会よりも「楽」会の参加ですので…

  2. 角館と言われて思い出しました。今年の解剖学会の発表で、解体新書の挿絵を描いた小田野直武という絵描きの武士が、角館出身で、ミュージアムがあるという情報を得ました。来年岩手医大ですので、山越えでそちらの観光をしようと思っています。ご一緒にいかがですか。桜には少し早いようですが。

  3. 森を歩こうさんご忠告ありがとうござます。25キロを8時間ですから非常にのんびりしたペースですヨ。からだにもこころにも優しいゆっくりペースです。いつかは桜前線を追って,角館を訪ねてみたいものです。

  4. こんばんわ。いやはやすごいボリュームですね。サクラ、サクラ、サクラ・・・、渋滞に、自転車。走り回るお二人。脱帽です。8時間のポタリングですか。ポタリングじゃなくて早回りレースのようですね。老婆心ながらご忠告、もう少しゆっくりしたほうが体にいいですよ。

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