10月 022011
 

10月の三連勝クラブ・シニアチームの定例行事は栃木市を訪ねるツーリングだ。リーダーのS名さんが蔵の街並みを散策し,新蕎麦を楽しむというコースを企画してくれた。帰りは輪行なので蕎麦につきものの酒もオーケーということだ。

我孫子親水公園には12名が集合した。このうち2名は関宿城から別れるが,途中から4名が合流するという。予定した7時に親水公園を揃って出発し,途中から参加するメンバーの待つ布施弁天に向かった。

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布施弁天では1名と待ち合わせて,利根川サイクリングコースに出たところで2名が合流した。

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天気予報では秋晴れになるといっていたが頭の上も前方も雲が厚く掛かっている。肌寒さをもろともせずに15名の爺さんたちが利根川を遡っていった。

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利根川から利根運河に入り,運河橋の公園で待っていた1名が合流した。リーダーの目論見通り親水公園からここまで1時間で来ることができた。

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総勢16名となった爺さん集団は江戸川サイクリングロードを25km/hオーバーのスピード疾走していった。というのもNさんが,文字通り,命を賭けて新調した3桁諭吉に近いカーボンフレームの新車が「乗り手の意思とは勝手に走ってしまったからだ」とNさんは弁解するのだ。いやはや恐るべき老人力だ。しかし前半からこのスピードではブーイングもちらほら。

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信号で止められるのがもどかしく,青信号に変わるやいなや飛び出していく面々。

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やがて前方に関宿城が見えてきた。9時半ちょっと前に関宿城に到着してショータイム。ここで一休みをいれたところで2名が引き返していった。残った14名はリーダーから蕎麦の注文やこの先のコースの説明を受ける。

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関宿で江戸川と利根川が一緒になったので再び利根川CRを遡り,利根川橋の上流で利根川CRから渡良瀬川CRに分け入った。渡良瀬川河畔をさらに遡り渡良瀬遊水池を進んだ。この辺りは先だっての台風15号の爪痕がまだ残っていた。通行止めになっているので自転車を担いでバリアーを通過しなければならなかった橋もあった。橋には流木や草が残っていた。ついさっき脇を通ってきたゴルフ場も完全に冠水してしまったようで未だにオープン出来ないでいた。遊水池の中を走るコースの路面は砂を被っていて気をつけて走らないと車輪をとられて転倒しそうになった。

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彼岸花に見送られて渡良瀬川を走る。Fさんが「赤い花なら曼珠沙華…なんて唄があったね」と言い,誰かが「曼珠沙華って何さ」と問う。自分が「彼岸花を曼珠沙華とも言うんだよ,Fさんそんな唄知っているなんて古いね〜」と揶揄するとすかさず「そういうあんたも曼珠沙華の唄のこと知っているんだから古いよ〜」と逆襲する。どうやらFさんに軍配は上がったようだ。

彼方に見えてきた山並みは太平山の山並みだろうか。

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渡良瀬遊水池に別れを告げて橋を渡り太平山への田舎道を走る。よくもまぁ,こんな道を調べたものだとSリーダーに感心してしまう。国道50号線を越えると太平山の山並みがますます近づいてきた。あたり一面のブドウ畑に囲まれて走っていく。

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道端のブドウ園の呼び込みに釣られて,休憩所で巨峰をいただくことにした。疲れた体にブドウの甘さが浸み渡っていく。この甘さはブドウ糖じゃないよネ (^^)

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さて,エネルギーを補給したところで太平山ヒルクライムだ。國學院大栃木短大の前でヒルクライム組と市内観光組に分かれた。ここから太平山の謙信平までは1.4kmほどで標高差は150mだ。計算してみると平均10.8%の斜度である。これはきつそうだ。

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距離は短いがさすがに10.8%はきつかった。一番時計はMさんで2番がFさんだ。遅れてSリーダーが到着した。しばらく待っていると,あと1ヶ月で80歳になるというT翁が上がってきた。いやはや,自分の15年先はあんなに走れるだろうか。

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展望台に登り陸の松島と呼ばれる景観を眺めた。そしてヒルクライムを完走した勇士の記念撮影だ。

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ヒルクライムを制した者だけが味わえるダウンヒルが始まった。これからメインコースの蕎麦があるので,自重して慎重に下って行く。街に入る手前の護国神社わきの団子屋で糸切り団子を買った。ここの女将はちょっと怖い人で「敷居を踏むな」とか「試食は無いけど買ったものは自由に摘んでいけ」などと言われた。昔気質の女将さんのようだが「この団子は昔は糸で切っていたが,今はそうじゃない」と聞いていっぺんに評価は変わってしまった。

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予定通りの1時に栃木市内の蕎麦処に到着した。太郎庵では蔵造りの一室を貸し切りにしてくれていた。これもSリーダーの賜である。すでに先行して酒盛りを始めていた市内観光組に我々ヒルクライム組が加わって全員が揃ったところで改めて乾杯だ。天ざる蕎麦も旨いことこの上なかった。

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和気藹々のうちに話が弾んでいった。が,Eさんが「家の鍵と自転車の鍵を一緒にしてあるのだが,今日は早く帰るので家の鍵は持つ必要が無いので置いてきてしまった。」とのたまう。ン,じゃあワイヤー錠でロックした3台の自転車はどうなるの?

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見てみると,これまた頑丈なワイヤーに3台の自転車が束ねられているではないか。どうなることやら,とあらぬ期待をもって見守る面々。と,ワイヤーカッターを携えてEさんが戻ってきた。バッチンとワイヤーをカットして無事に3台の自転車は解放された。ヤレヤレと言うか,残念と言うか (^_^;)

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1時間ほどの食事のあとは各々が市内観光に散った。自分は山車会館に向かった。栃木市は4,5回訪れていて,一度は栃木秋祭りに訪れて山車が市内を練り歩くのを目にしている。山車会館は2度目になるだろうか。今回は時間が無くて,皆を翁島に案内することが出来なかったのは残念だ。破格の銘木を使って建てた邸宅は一見の価値は十分にあるのだが。

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山車会館を見学した後は3時04分の東武電車に乗るために栃木駅に急いだ。

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各々が自転車を分解して袋に詰めて無事に電車に乗った。春日部で野田線に乗り換えて柏駅に行くつもりだったが,次の停車駅は北千住ということだったので自分だけは春日部で乗り換えずに北千住にいった。北千住からは常磐線に乗り換えて牛久まで輪行した。牛久駅からは再び自転車を組み立てるのも面倒だったのでカミさんのお迎えを頼んだ。

我孫子親水公園から太平山を経由して栃木市までちょうど100kmであった。掛かった時間は途中の休憩時間を入れて,これまた,ちょうど6時間だった。

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