10月 212010
 

市の公民館の講座「身近な家庭料理」に参加した。夏の「男のキッチン パート7」の続きだろうと思って軽いノリで申し込んだ。ところが会場に行ってみると女子会のような雰囲気で,男性の参加者は二名であった。まあ,恥ずかしいという歳でもないだろうから女子会に加えてもらった。講師は前回と同じ I さんで,隔週の3回の講座である。

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今日のレシピは豚肉どんぶり,スィートサラダに胡麻ラスクだ。調理台にはすでに4人分の材料が準備されている。

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まずはデザートの胡麻ラスクに取りかかった。バケット1/2本を5mm厚に切る。これをオーブンで120℃,10〜15分カラリと焼く。途中で裏返しにすると良い。食パンを使うなら,八枚切りを5×5にカットした大きさが良いと言うこと。

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この間に,牛乳20ml,グラニュー糖60g,バター30g,蜂蜜大さじ1を中火にかけて溶かす。バターの量が意外に多いのにちょっとビックリ。鍋の周辺に立った泡が中央に集まるようになったら出来上がりだ。ここで火を止めてたっぷりの白胡麻40gを混ぜる。黒胡麻を混ぜるとより見栄えがするとも。

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ペーストが固まらないうちに,焼き上がったバケットに塗る。お好みで薄切アーモンド,クルミなどをトッピングする。これを140℃のオーブンで20分ほど焼く。焼き上がったら冷ましておく。これでデザートの準備は完了した。20分よりももう少し焼き時間を長くした方が良かったかも知れない,というのが食後の主婦の意見だった。

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デザートを焼いている間にサブメニューのスィートサラダの準備だ。サツマイモ600gを優しく洗い,軽くラップして電子レンジで8〜9分加熱する。今回のサツマイモはベニアズマだ。600gというと結構大きいので,2つ割りにした。メンバーの主婦によると,根菜を電子レンジ調理するときは100gあたり2分の加熱が適当だという。で,我々の班は12分加熱した。これくらいの時間でないと十分に蒸かしきれないようだ。チーンと鳴ったら取り出して,皮付きのまま潰して,塩・コショウをする。潰す道具はフォークの方が便利で,適度なつぶし具合になると言うことだ。

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レンジで加熱している間に,タマネギ1/4個,キュウリ1本,ラディッシュを薄くスライスして塩を振ってしばらく置いておく。しんなりしたら絞って水気を切る。主婦に手際が良く上手く切れているとお褒めをいただいた。が,あまりにも切れ味の良い包丁だったので,ちょっと指を切ってしまった。

これにキドニービーンズを準備する。キドニービーンズとはインゲン豆のことでドライパックでも缶詰でも良いとのこと。もちろん自分で茹でたものを使っても良い。ところで,キドニーとは英語で腎臓(kidney)のことだ。焼き鳥屋でマメというとこの腎臓のことだ。肉食系の国ではキドニーが日常語だが,草食系の我が国ではマメが日常語になっているのが言い得て妙だ。

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サツマイモの熱が取れたら,ここにタマネギ,キュウリ,ラディッシュとキドニービーンズを混ぜでさらにマヨネーズを加えて混ぜ合わせる。我が班ではマヨネーズの量は少なめにした。食卓で適当に追加して味を調えれば良いだろう。ベビーリースをアクセントに数片乗せてみた。これでサブメニューの完成。

少なくなったマヨネーズを使い切るチップスを講師が教えてくれた。マヨネーズ容器の蓋をしっかり閉めて,容器のおしりを掴んで振り下ろすことを何回か繰り返す。こうすると残りのマヨネーズが出口に集まってくる。なるほど,なるほど。

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メインディッシュの豚肉どんぶりは一番後から準備した。ショウガ焼き用の豚肉8枚を3等分にカットする。ショウガ焼き用の肉よりももう少し薄い方が良いかも知れない。1カットの長さは4横指(4本指の幅)くらいだった。これに軽く塩・コショウをして置いておく。

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タレの準備に取りかかる。オレンジマーマレード大さじ4,醤油大さじ4,オイスターソース小さじ2を混ぜ合わせておく。オレンジマーマレードの代わりに,イチジクジャムやアプリコットジャムでも合うそうだ。イチゴジャムはどうも合わないということだ。マーマレードを使ったタレというところがこの丼のミソらしい。豚肉の代わりに魚のブリを使っても良いそうだ。

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タレの準備ができたら豚肉を焼く番だ。豚肉に片栗粉をまぶす。これは焼く直前にやらないと,片栗粉が肉の水分を吸ってベトベトになってしまう。フム,フム。フライパンを中火で熱してサラダ油をなじませる。ここに豚肉を入れて両面をこんがりと焼く。焼き上がった肉はフライパンの隅に積み上げるようにして置いていく。こうすると余分な皿を汚さずに済む。フライパンをコンロの中心からづらして焼いていくと,積み上げた肉の一番下が焦げない。なるほど,なるほど。全部の肉が焼き上がったら,大さじ2杯の酒を振りかける。これにタレを絡める。タレがなじんだら丼に盛ったご飯の上に並べる。

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余ったタレもご飯にかけて,その上に胡麻を散らし,さらにベビーリーフをたっぷりと添える。これで出来上がり。

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この講座の楽しみは,ワイワイ言いながら調理することもさることながら,できあがったものをみんなで食べることにある。今日のレシピの味は,オレンジマーマレードの甘みとサツマイモの甘みがメインになっている。これに酢の物の小鉢が添えらればもっと美味しくなると講師が講評する。しかし,残念ながら講座の時間制限でそれもままならない。

レシピのサンプルを持ち帰って,元菓子職人の息子2号とカミさんに食べてもらった。息子はラスクを褒めてくれた。カミさんは豚肉どんぶりを「いいんじゃない」と言ってくれたが,多分あの甘みはあまりお好みでなかったろう。近々,息子1号の嫁が訪ねてきてくれるというので,そのときに腕をふるってみようか。まずはオイスターソースを買っておかなくっちゃ。

  2 Responses to “身近な家庭料理−1”

  1. いおりんさんに振る舞うとなると,緊張して…
    レシピの通りに手を動かすのが精一杯でして,プラスアルファを考える余裕もありません。試食の時も空腹状態ですので,黙々と食べることばかりです。第三者の意見を聞いてみるには,その前にもう一度のおさらいが必要かな。

  2. おお、これは楽しみですねえ♪どれも美味しそうです。
    豚肉丼は坊が喜びそうだなあ。
    女性ばかりの料理教室でもなじんでしまうお義父さん、さすがですね。
    さつまいもとか、かぼちゃの甘めなサラダってクルミなんかを入れたら
    食感もよくて相性よさそうですね。

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