5月 012014
 

一日目(5月1日)

三連勝クラブ・シニアチームの有志がつくる水輪会のツーリングがN堀さんの音頭取りで実現した。計画は信州(信濃)・上州(上野)の峠を攻略して四万温泉で一泊して酔輪会分科会を開催する,というものだ。これに乗ったメンバーはN堀夫妻,S藤さん,N山さんと我々夫婦だ。N堀夫人はサポートドライバーでウチのカミさんはメインはドライバーだが気分次第でライダーになるという。

連休の中日はあいにくの悪天候となった。4時半に起きたときは降っていなかった雨は6時にN堀宅に集合したときは土砂降りの様相を示していた。「無理しなくても温泉に浸かれれば良いよ」と,珍しく弱気(?)のS藤さんだ。兎も角も常磐道,外環道,関越道,上信越道と走って湯田中を目指す。10時に信州中野ICを降りて道の駅「北信州やまのうち」に到着した。

天気は回復してピーカン。これじゃ登らざるを得ないね,とN堀さん。男衆はバイクを組み立て,女衆はお昼の買い出しやお土産を漁る。さぁ,国道(R292)最高地点の渋峠を目指してアンディアーモ(レッツゴー)。

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R292はダラダラと登っている。先導するN堀さんのスピードは6, 7km/hだ。えっ,こんなペースで良いのかい。そうなんだ,ヒルクライムじゃなくてツーリングなのだ。道端のソメイヨシノに見送られて淡々とペダルをまわす。

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峠までは25kmほどだという。高度を稼いでいくとヤマザクラが満開だ。N山さんが「鹿,鹿」と叫ぶので道端を振り返ると,手を伸ばせば届く距離でニホンカモシカがじっとこちらを見ている。路傍には「キツネの横断路」,「ウサギの横断路」,「シカの横断路」などの標識が次々と出てくる。やがて,1時間40分も登ったところで丸池のサンバレースキー場に到着した。ここで一服してエネルギーを補給する。

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丸池から少し登った蓮池辺りで雨がポツリポツリと降ってきた。ここはイケイケドンドンと進むことにした。熊の井スキー場辺りは数メートルの雪の壁だ。関西から来た中学校の修学旅行のイベントはスキー教室のようだ。この辺りから先行するN山さんを捕らえて「のぞき」バス停に到着する。晴天ならばここからの展望は最高らしいそうだが,残念なことに視界ゼロ状態だ。

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お昼にしようかどうしようか,とN堀夫人が心配してくれるが峠まで行っちゃうことにする。14時15分に渋峠にとうちゃこ〜。標高2172メートルは日本全国の国道の中で最高地点である。(実際の国道最高地点はこのちょっと先の駐車場の先にある。そこには「日本国道最高地点」の石碑が建っていた。)延々と4時間半ほど登って長野県から群馬県に入った。自分は群馬県に入り,カミさんは長野県に置いていくことに,てな訳には行きませんねぇ。

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駐車場に車2台を並べて風を避けての遅めのお昼だ。N堀夫人が用意してくれた豚汁の温かさに皆してハイお代わり,ハイお代わり。辺りの気温は4℃だ。ここから白根山までは平地で,白根山から草津まではダウンヒルとなる。ウィンドブレーカーを着込み,アームカバーを重ね,冬の手袋,防寒シューズカバーを着けて下り始めた。

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が,白根山まで行ったところで土砂降りに見舞われた。やむなくツーリングを中止して近くの草津白根レストハウスでバイクを畳んでクルマに積み込んだ。雪の 壁に囲まれてクルマで下っていくと下界の草津は晴れていた。しかし,ここから暮坂峠を回って四万温泉まで走ろうという声は出ない。そこでカミさんとドライ バー交代して暮坂峠のイングリマングリの道を四万温泉に向かった。2011年に湯田中〜渋峠〜草津〜四万温泉ツーリングを実施したときは,四万温泉からこ の暮坂峠を越えて草津まで自走したことを思い出した。それにしても草津から四万温泉までこんなに遠かったかなぁ。助手席のカミさんは連続するコーナーのた めに車酔いしてしまったようだ。

四万温泉の積善館に着いたのは5時を回った時刻だった。前回もここに泊まった。積善館の玄関は元禄4間に建てられたという由緒ある湯治場だ。元禄の湯は吉永小百合が主演した「天国の駅」の舞台になった場所だ。偶然にもちょうど数日前にBSでこの映画を観たばかりだ。冷えたからだを温泉にゆっくりと浸かって暖めて,そして夕食だ。前回は畳に座ったのだが,今日はカーペットと机・椅子のスタイルになっていた。ビールで乾杯して夕食を食べた後は部屋に戻って2次会だ。N堀さんが準備してくれたお造りでお酒を飲みながらN山さんの自転車談義に花が咲いた。堂城 賢(たかぎ まさる)のやまめ乗り,エンゾ早川のラクダ乗りなどなどライディングスタイルと筋肉の使い方を話してくれた。自分はやまめ乗りの本も読みビデオも見たのだが納得できない。双方ともにエビデンスが無いヨ。

自分は2次会がお開きになって直ぐに寝てしまったが,男衆の皆さんは再び風呂に入って,そしてまた飲んだそうです。いやはや。

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渋峠を攻略した本日のコースは32.2km,獲得標高は1694m,平均勾配は6.6%であった。実走時間は3時間20分,消費カロリーは1,704kcalとなっていた。

Shibu pass

 

二日目(5月2日)

あれほど飲んだのに男衆は5時半には目覚めて風呂に入った。岩風呂は混浴の時間帯だが入っているのは我々爺さんだけ。女衆を誘って朝の散歩に出掛けた。アニメ「千と千尋の神隠し」の舞台となった建物をバックに記念写真。歩いた道は私とカミさんのサイクルライフのスタートとなったコースだ。21年前に「スーパーロード’93 R353イン四万」にカミさんと参加したのが人生初めての自転車ロードレースだった。足切りがない代わりにタイムも順位も計測しないというビギナーズクラスでこの四万温泉街を走ったことが懐かしく思い出された。スタートするやいなや,回りからパチン,カチンと音がするではないか。見ると,後になって知ったのだが,ビンディングペダルだ。我々はMTBシューズにトーストラップペダルだった。このレースの後にビンディングペダルとシューズを買ったのは言うまでもない。

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林の中で賑やかにさえずるのはホオジロだ。直ぐ近くの低木に止まっていて,こちらに気付いていないのか逃げようともしない。積善館(本館)が見渡せる坂の上に四万温泉の有名旅館の田村があった。その隣の,休業(廃業?)のよろづ屋の軒下には幾つものスズメバチの巣がぶら下がっている。

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のんびりと散歩を楽しんで宿に戻って朝食を摂った。自分はご飯とおかゆの双方を頂いた。食事をしながら本日のツーリングルートを相談した結果,中之条町・長野原町・嬬恋村をドライブして鹿沢温泉まで行くことにした。そこから地蔵峠(湯ノ丸スキー場)をアタックしてR18に下り,小諸・軽井沢を経由して横川駅をゴールにするコースを走ることになった。皆さん,これから始まる二日目のツーリングに備えて2杯,3杯とお代わりをした。

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宿代を精算する間に映画の舞台となった本館一階の元禄の間を見学する。廊下の柱のすり減って凹んだ部分は,その昔の馬の手綱を結んだ跡だそうだ。

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八ツ場ダムの取り付け道路が見える辺りは道路が新しくなっていた。前回ここに来たときは民主党が政権を握って工事中止となった八ツ場ダムは今回は自民党が再び政権を奪還して工事中止が中止となった。我が茨城県もこのダムの恩恵を被ることになるので分担金を出しているそうだが,霞ヶ浦の水もあることだから八ツ場ダムはムダじゃないのかなぁ。なんて,考えながらR145からR144に入り桜祭りの飾りで賑やかな妻恋村の繁華街を走る。田代湖を過ぎて県道94号に入り休暇村鹿沢高原の駐車場でバイクを組み立ててツーリングをスタートさせた。まずは地蔵峠の攻略だ。このコースには百体観音が祀られている。長野県東御市(旧東部町)から地蔵峠を越えて旧鹿沢温泉までの三里(百町)の道程の1町(約110m)ごとに合計百体の観音様を祀っているのだ。鹿沢温泉から登って行くので100番から, 99番,98番…と案内標識の数値が減っていく。

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5.4km登って373mの標高を稼いだところで地蔵峠の湯ノ丸スキー場駐車場に着いた。平均勾配は7.8%ときつい登りだった。ここで自分はカミさんとライダー/ドライバーを交代した。

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登りがきつかっただけに下りもきつい。しかし,カミさんは軽快に下っていく。N山さんのダウンヒルのアドバイスが効いているのか。N堀さん,S藤さんは慎重だ。ダウンヒルの名手であるN山さんがグングン下ってくる。昨晩の酒は十分に抜けているようだ。

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R18にぶつかり左折して軽井沢を目指した。小諸の市街地はクルマが多く,軽いアップダウンを繰り返していく。クルマと併走する国道を走るのは久し振りだが,カミさんのペダリングは順調のようだ。市街地を外れたところで待っていると「腹が減ったからちょっと戻ったところの蕎麦屋に入ろう」とN堀さんが寄ってきた。もう13時だヨ。

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「やまへい」という蕎麦屋に入った。山菜・とろろ・タヌキの3種類の蕎麦とそばがきのセットに蕎麦いなりを注文した。きな粉をつけて食べるそばがきに舌鼓を打った。サービスの4種の野沢菜の漬け物はどれも旨く,我々は昆布野沢菜漬けをお土産に買った。N山さんはR18に入れば追分までは軽い下りのコースだと言うが,カミさんは「もう十分に走ったから交代して」という。腹が一杯になって休息を十分に取ってしまうと走り出すのが億劫になるんだなぁ。で,交代したらこれがビンゴ。

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「やまへい」から追分までの9kmあまりのコースは下りどころか4.4%勾配のダラダラ登りだった。追分を過ぎたところでドライバーのカミさんから電話が入った。どうやらR18のバイパスに入ってしまったようだ。兎に角,軽井沢駅で落ち合うことにした。軽井沢駅で待つことしばし,N堀夫人とカミさんの2台のクルマと合流できた。

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軽井沢駅を少し行くと群馬県境の標識があった。ここが碓氷峠だ。へぇ〜,軽井沢って群馬県にこんなにも近いんだ。カミさんに「今度は下りだから交代するか」と聞くとノーサンキュウの返事だった。R18はクルマも少なく,路面が舗装し直されて,緑の中を左右にリズミカルの繰り返されるコーナーを走るコースだった。ここから横川駅までは5.3%の勾配の下りが続いた。

3時半過ぎに途中の熊の平でめがね橋を見学する。これは旧信越本線の遺構だ。当時はアプト式の機関車で碓氷峠の急勾配を登ったのだ。今は長野新幹線が出来たので廃線となってしまった。橋の上は横川駅に続くウォーキングコースになっている。

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最後のコーナーを終えてR18は坂本宿に入った。この辺りは国道18号というよりも中山道という呼称がピッタリだ。N堀さんたちが数年前に立ち寄ったという「マロンカフェ」でお茶することに。三毛猫の「はな」が接待してくれ,柴犬のマロン店長に会うことができる。柴犬を見ると10年ほど前まで我が家で飼っていた柴の雑種チロを思い出す。カミさんとマロンを撫で撫でさせて貰った。

聞けばここは昭和の始め頃は霧積温泉の案内所だったそうだ。電話も無い時代に霧積温泉の予約,荷物配送などを請け負っていたそうだ。そう,森村誠一の「人間の証明」に出てくる西条八十の「帽子」で有名になった温泉だ。冒頭で「キスミー」(霧積),「ストウハ」(ストローハット)と呟いて死ぬ黒人混血青年から舞台が回り出すあの映画だ。

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碓氷関所跡を過ぎると横川駅だった。時刻は5時ちょっと前だ。N山さんのバイクを我々の車に積むことにした。N山さんの自宅は我が家から数㎞だからN堀さんたちと別れて北関東自動車道で帰ることにした。松井田妙義ICから上信越自動車道に入ると高坂SA付近で事故渋滞100分という道路案内だ。それを横目に北関東自動車道に入り,常磐道を上ってつくば牛久ICを降りたのは20時だった。

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地蔵峠への登りと小諸から横川までの自分が実走した距離は39.37km,実走時間は2時間17分,消費カロリーは835kcalだった。

Jizou pass

二日目に走ったコースのあちこちに「日本ロマンチック街道」の看板が立っていた。草津,暮坂峠,小諸,軽井沢,坂本宿などがこの街道の見所か。本場(ドイツ)のロマンチック街道とはどこが似ているのだろうか? 姉妹街道の提携をしているそうだが… クルマの排気ガスの無いコース(自転車道)があればツーリング自転車に荷物を積んで日光まで旅するのも悪くなさそうだが。

N堀さん,S藤さん,N山さん,楽しい時間をありがとうございました。

 

 

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